湖水地方の美しさとピーターの可愛らしさに癒されます
『ピーター・ラビット』の作者であるベアトリクス・ポターの人生を描いた伝記映画ですが、むしろ、切ないラブロマンス映画の要素が強いかもしれません。結婚してよき妻になることが女性の幸せ(当たり前)と思われていた時代に、資産家の家に生まれながら絵本作家になりたがった変わり者の女性ポターと、出版社を営む実業家の家に生まれながら三男ということで厄介者扱いされていた男性が出会い、有名な『ピーター・ラビット』が出版されるのです。その過程で、2人は恋に落ちますが、身分の違いから、ポターの両親に反対されてしまいます。そして、頭を冷やすために湖水地方の別荘に行っている間に、彼は急な肺炎で亡くなってしまうのです。ポターはその後、湖水地方の自然を守るために、絵本の収益で土地を買い、そこで、幼馴染と再会し、やがて結婚します。 ストーリーとしては、ありふれたラブロマンスで、それほど秀逸というわけではありません。しかし、生きている登場人物のように動き出すピーターラビットたちの生き生きとした可愛らしさと、湖水地方の美しい景色、そして、そこに流れる音楽は、癒し効果抜群です。私は、気持ちを安らげたい時にのんびり眺めてます。観るというより眺めるのがぴったりの映画です。
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