転校生 -さよなら あなた-の評価
転校生 -さよなら あなた-の感想
永遠の名作のセルフリメイク
オリジナルは大林宣監督の出世作今では日本映画界の最長老に属する大林宣彦監督。老いておな実験精神は旺盛ですが、若いころの暴れっぷりはこんなものではありませんでした。個人映画やCFで名をはせ、「HOUSE」で初めて劇場映画に進出したころは、若い映画ファンの強い支持を受ける一方、その映像テクニックを羅列するかのような絢爛たる作風は、散々な叩かれようだったのです。その後に発表する映画も多くは、同様に派手なものが多く、珍しく押さえたタッチの「ふりむけば愛」はファンとアンチの両サイドから無視されるような始末でした。そんな大林監督が初めて批評家からこぞっての高い評価を受けたのが、第6作「転校生」(1981)だったのです。自身のプロダクションに日本テレビとATGの提携を受けての低予算作品でした。事故によって男女小学生の心と体が入れ替わってしまうという山中恒の児童文学を原作に、主人公二人を中学生にスライドさせての...この感想を読む