人と、常野の温かな繋がり
常野物語、2作目。 1作目とは時代背景が違います。また、最初から最後まで、常野ではない一人の女の子の日記(蒲公英草紙)のような視点で書かれています。 村の大地主であり代表的存在の「槙村一族」と、 そのお屋敷の隣に住む医師一家の娘「峰子」、 そしてひとつの場所にとどまらない特異な存在である「常野」。 この本を読み始めてすぐは、1作目の「常野」の存在が好き過ぎたために、 なかなかメインが出てこない、つまらない・・・と思っていましたが、 そんなことはありませんでした。 今回は、常野一族だけでなく、他の登場人物も非常に魅力的なんです。 特に、洋画家の椎名さん!笑 槙村の末娘聡子様はもちろんです! そこにいるだけでなぜか周りの空気を換えてしまう人って、確かに存在します。 常野物語シリーズは、そういう不思議な人と人の交わりを、ファンタジックに描いた作品だと思います。
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