最強を決める物語 - グラップラー刃牙の感想

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アニメレビュー数 2,474件

グラップラー刃牙

4.504.50
映像
4.33
ストーリー
4.50
キャラクター
4.83
声優
3.33
音楽
3.33
感想数
3
観た人
3

最強を決める物語

4.04.0
映像
4.0
ストーリー
4.0
キャラクター
5.0
声優
1.0
音楽
1.0

目次

地上最強を目指す物語ッッ!!

地上最強を目指し、自分の信じる最強を自分の道で体現する格闘家たちが戦う物語。

チャンピオンで連載されていた板垣恵介先生の有名格闘漫画のアニメ化作品である。

男なら一度は地上最強に憧れる。地上最強を目指し鍛錬を積んだ男たちがぶつかり合う姿は圧巻。

よく刃牙シリーズをおすすめすると「絵がちょっと・・・」と受け付けてくれない人がいるが、アニメーションになっていればきっと見られるはず。

絵を理由に食わず嫌いしている人がいるのであれば是非このアニメから入って欲しい。

地上最強とは何か、最強の格闘技とは何か、を体現してくれるだろう。

アニメ版では幼年編>地下闘技場編>最大トーナメント編と時系列に沿ってストーリーが進むため、漫画よりもストーリーを追いやすい。

反面、地下闘技場での魅力あるキャラクターの登場が中盤になるまで堪能できないのは少々デメリットかもしれない。

幼年編のみどころ

幼年編は刃牙と母の絆がメインストーリーになっている。幼年編の後半は少し暗い内容になるが、刃牙の強さや刃牙シリーズを理解するためにはかなり重要な内容になっている。

幼年編のみどころは、ボクサーのユリー・チャコスキー。スピンオフも連載されていた人気キャラクター花山薫の存在。そして、自衛隊特殊部隊ガイアとの戦いだろう。

幼年期とはいえかなりの格闘センスを持つ主人公の刃牙を倒したユリーチャコスキー。そんな、ユリーチャコスキーを一撃で倒す花山薫。握力×体重×スピード=破壊力 という刃牙シリーズでもトップクラスの名言が生まれる瞬間である。また、自衛隊特殊部隊の5人とのサバイバル。ガイアとの戦いがかなり白熱する。

このみどころをおさえておけば、幼年編を楽しめるだろう。

地下闘技場編のみどころ

17歳になった刃牙の物語。

17歳にして東京ドーム地下にある闘技場でチャンピオンになっている刃牙が、数々の強敵と戦うのがメインになる。

紐切りを得意技とする鎬昂昇。プロレスラーのマウント斗羽。鎬昂昇の兄であり最強の医者、鎬紅葉。

魅力的なキャラクターが多数登場し、バトルシーンも増えるため幼年編よりもスピーディーかつダイナミックに話が進む。

空手家愚地独歩と刃牙の父親範馬勇次郎の戦いが見られるのが個人的にはかなり魅力的。

最大トーナメント編のみどころ

文字通りグラップラー刃牙での最大のみどころである最大トーナメント。

最強は誰か。を決めるトーナメントである。今まで登場した魅力的なキャラクターたちがトーナメント制で戦う。

ルールは金的、目潰し有り。武器の使用以外の一切を認めるシンプルなルール。

出場選手はなんと32人(+負傷退場時のリザーバー4人)。

出場選手全員の名前だけでなくバックグラウンドと流派も設定されているところに板垣恵介先生のすごさを感じずにはいられない。

ここでピックアップしたい選手は、空手家 愚地独歩、、その息子 愚地克巳、暴走族 柴千春、バーリトゥード(なんでもあり) ズール、合気道 渋皮剛気、ヘヴィ級チャンプ アイアンマイケル、謎の長身 ジャックハンマー、超実践柔術 本部以蔵、横綱 金竜山、中国四千年 烈海王、喧嘩師 花山薫、レスラー アレクサンダー・ガーレンだ。

ついつい、名を連ねてしまった。これだけ書いても足りないくらいだが、あえて絞るとすれば上記格闘家の戦いは必見である。

最大トーナメント編については言ってしまえばみどころしかないのだ。なぜならグラップラー刃牙の集大成だから。

ベストバウト

数々の戦いが描かれる中、個人的な見解でグラップラー刃牙のベストバウトを紹介する。

1、愚地独歩VS範馬勇次郎

地下闘技場編のみどころでも紹介した戦い。地上最強の男範馬勇次郎に対し、神心会空手の武人で虎殺しの異名を持つ愚地独歩の戦い。

空手に全てを捧げた男の空手の技で、前半は範馬勇次郎に互角以上に戦っているように見えるが、後半は範馬勇次郎の圧倒的な暴力で敗北する。

愚地独歩は虎殺しだが、範馬勇次郎はホッキョクグマ殺しなもんだから、相手にする規格が違いすぎた。範馬勇次郎の強さを示す戦いとしてベストバウトのひとつといえる。

2、アイアン・マイケルVS柴千春

ヘヴィ級チャンピオンと暴走族という類を見ない完全な異種格闘技戦。

格闘技といっていいものなのか、暴走族というのは。いわば柴千春はただの不良、ただの素人である。

素人目で見ても見識者から見てもヘヴィ級チャンピオンに勝てるはずもなく、最大トーナメント戦の中でも勝敗が事前にはっきり見えているバトルの一つだった。

が、板垣恵介先生はそんな常識の通じる男ではなかった。なんとこの試合では柴千春が勝ってしまうのだ。素人に負けるヘヴィ級チャンピオンアイアン・マイケル。この勝敗の差は、根性。この一言に尽きる。根性の試合はベストバウトである。

3.愚地克巳VS烈海王

これも最大トーナメント戦での一試合。

空手を完成させた男愚地克巳と中国四千年の拳技烈海王の戦い。

烈海王は愚地克巳の空手はすでに2000年前に通過したものに過ぎないと豪語する。

一回戦、二回戦と圧倒的な力で勝ち進んできた烈海王が言うのだから説得力はあれど、あの愚地克巳の空手相手にそれは言い過ぎではないかと誰もが思ったはず。

ただそれを有言実行してしまう烈海王の実力。刃牙シリーズの中でも屈指の実力で人気があり名シーンが多い烈海王だが、この試合が最も輝いていたのではないかと個人的には思っている。

以上、この三つが個人的なベストバウトだ。気になった方は是非アニメだけでなく漫画も手にとってほしい。

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他のレビュアーの感想・評価

格闘アニメの傑作の作品!

ココまで原作を再現できるんだ〜正直、驚きのアニメ作品でした。ここまでアニメ作品で表現していいんだ、なんて単純に思ってしまったアニメ作品です。ハッキリ言って感動しました、そしてビックリ、意外だったのも捨て切れません。血がドバドバ〜骨がバキバキ〜出血の表現が凄いことに驚き、そして骨を故意で折る表現にも驚かされました。あそこまで表現していいんだ〜って、意外でした。ボキャッとへし折っていました、そしてベキボキのヘシ折れていました。エグい...と思う部分もありつつ、観ながらビックリさせられるのが多かったのが印象に残っています。特に!!骨を故意に折る。その描写です。あの過激な描写で知られる「北斗の拳」より過激に思いました。皆さんはどう思いましたか!?「修羅の門」との比較「修羅の門」主人公、陸奥九十九くんでお馴染み...「極めたら折る ベキッ!!」これがあるから、「修羅の門」はアニメ化できないのだと思ってい...この感想を読む

5.05.0
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男の意味を見出だす名作

男子なら誰もが一度は読んだ事があるであろう普及の名作ですね。主人公の刃牙が自ら実の親父を倒す為、最強の限界へと突き進むストーリー、なおかつ、このような喧嘩や格闘技を主体としたアニメにも関わらず恋愛や自身の成長を読み手に想像させるように描写している所なども、見所満載です。こんな経験はしていないから分からないが、人類最強とまで呼ばれているのが親父。その上をいこうとするのだから目標は人類最強、まだ学生にも関わらずスケールのでかい目標をたてること。この偉大さには感銘を受けます。母親に愛されたい、父親に力を見せつけたい、彼女を守りたい、まさに僕が思う真の男の理想像としてとてもふさわしいです。男なら誰もが強くなりたいと願うであろう。しかし、理想と現実はほぼとおく刃牙はそれを駆使すべく、自分の体をいじめぬいて極限にまで成長を遂げる。これは、現在の若者には欠けている大事な事だと僕は考えます。努力もせず...この感想を読む

4.54.5
  • kzm1515kzm1515
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