イーハトーブ幻想〜KENjIの春のあらすじ・作品解説
イーハトーブ幻想~KENjIの春は、宮沢賢治生誕100周年を記念して製作されたアニメーション作品である。監督と脚本は河森正治、監修は天澤退二郎とますむらひろしが行った。1996年12月14日に日本テレビ系列で放送された後、DVD発売された。 海外版のタイトルは、「Spring and Chaos」である。 詩人、童話作家、教師、農夫であった宮沢賢治の半生や苦悩を、アニメーションで表現した作品である。この作品の登場人物は猫であることが、作品をより一層、詩的で寓話的なものにしている。 宮沢賢治が思いを馳せたイーハトーブや、幻想的なインスピレーションや創作に光を当て、普遍的に映像化したことで高く評価された作品である。 声のキャストは、主人公ケンジの声は佐野史郎、ケンジの妹トシの声は國府田マリ子が行った。主題歌の「アヴェ・マリア」は音楽を担当した上々颱風が歌っている。 1997年に第23回放送文化基金賞を受賞した。
イーハトーブ幻想〜KENjIの春の評価
イーハトーブ幻想〜KENjIの春の感想
猫が擬人されている実在人物の伝記
作品タイトルの考察一般的には、聞き慣れない言葉が作品タイトルに名付けられています。詩人であり、童話作家である偉人、宮沢賢治を知らないと全くイメージもできない作品タイトルなのではないでしょうか。頭の部分の言葉「イーハトーブ」とは、宮沢賢治の造語であり、常用されている日本語ではありません。そして、造語である「イーハトーブ」という言葉も、あまり現代社会に浸透されているものではないでしょう。「イーハトーブ」という言葉をインターネットで調べてみます。イーハトーブとは宮沢賢治による造語で、賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉である(表記についてはいくつかの変遷を経ている。後述)。岩手県をモチーフとしたとされており(詳細は後述)、言葉として「『岩手』(歴史的仮名遣で「いはて」)をもじった」という見解が定説となっているが、賢治自身は語源について具体的な説明を残しておらず、異説もある。(参照:Wiki...この感想を読む