バイオレンスなロマンス - トゥルー・ロマンスの感想

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バイオレンスなロマンス

3.43.4
映像
3.0
脚本
4.0
キャスト
3.0
音楽
3.0
演出
4.0

目次

お気楽主人公すぎる!

R指定だしもっと暴力的な映画なのかなって思ったら意外とそうでもなかったですね。暴力的ではあるのだけど、うまくコメディー感で打ち消してる感じがしてとても見やすかったです。それにしても主人公のお気楽感はすごいなっと(笑)こんな生活になるきっかけも彼女へクールなところをみせたいってことだったんでしょうが、服さえとりに戻らなければこんなことになんてならなかったのに!しかも服の代わりに麻薬つめられて、置いて逃げればいいのにそのまま持って逃げるなんて!免許証置いてきてしまったことに気づかないなんてお気楽すぎですよね。逃亡中もコソコソするどころかけっこう楽しそうにしていましたし。でもこういう明るいところがあるからこの映画は暗くならなくてすんだし、主人公も少しぬけているのが憎めない人って感じにみえてよかったです。

最後まで息子を愛していた父

警察がどこまで事件を追っているか調べるため父のもとへアラバマと向かう主人公クラレンス。警察には追われてはいないことはわかりましたが、さすがはマフィア追っかけてきます!家にコカインを置いて逃げれば丸くおさまっただろうに持っていったせいで父親のもとへマフィアが!でも父親の愛はとてつもなく深かった。拷問されても口を割らないどころか、マフィア相手に歴史の話をして挑発してしまう。なぜその話を?って思ったのだけれど、これはクラレンスたちが少しでも遠くに逃げられるように時間稼ぎをしていたのかなって。自分が殺されてしまうかもしれないという状況のなかで、必死に息子を守ろうとしているのがわかり拷問場面はちょっと見ていて苦しかったし。銃口を向けられた瞬間はとても悲しかったです。

コメディーとロマンス

元々クラレンスの誕生日に勤めていたお店のボスがプレゼントにとよこしたのがコールガールだったアラバマ。この二人のロマンスが軸になっているとはいえ最後なんのお咎めもなにもないの!っとびっくりしてしまいました。親子3人でビーチで遊ぶ姿は微笑ましかったですが。この映画は恋愛よりも正直コメディーを推したほうが面白いんじゃないかなって思います。とくに映画監督の用心棒と警察とマフィアが鉢合わせしてわちゃわちゃやっているシーンとかすごく面白かったです。その後バイオレンスな場面にはなるのですが、バランスがうまいこととれているのでそこまでうわぁっとは思わなかったのですごいなって。一番この映画のタイトルやキャッチコピーを表している場面はアラバマの格闘シーンですかね。鼻血がでようとガラスまみれになろうと必死に愛する人を守ろうという姿は、血まみれでしたがとても美しかったです。

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刹那感がたまらん映画

クリスチャン・スレイターが大好きだ。成宮寛貴顔負けのあの口角の上がりっぷりとヤンキーを連想させずにはいられない剃り込み?具合がなぜか、私のハートを射止めてしまった。そして、この映画の中の彼!もう、たまらんのです、クリスチャン・スレイターが!目が「かかってこいよ」って感じで、私も心の中で「うん、うん、つかんでやるよ」って言いたくなるような。相手役のパトリシア・アークウェットも、安っぽい雰囲気でありながら、荒波超えて生きてんのよっていう強さがある気がしてカッコいい。ただのキレた女なのかもしれないのに、そのキレっぷりが行き過ぎてて面白く感じて、刹那的で、破滅に向かう姿を見るのってこんなに興奮させられるんだって知った気がする。そして、この映画の中の”刹那ボルテージ”を上げてくれるのがこの映画の中で流れる木琴っぽい曲ユア・ソー・クール。それがバイオレンス調の映像の中で、刹那すぎて、肺の下まで手を...この感想を読む

4.54.5
  • むしゃいのむしゃいの
  • 58view
  • 505文字

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