ドラキュラのあらすじ・作品解説
ドラキュラは、1992年にフランシス・フォード・コッポラ監督により製作されたアメリカ映画である。作家ブラム・ストーカーにより1897年に発表された恐怖小説を原案としている。主人公をゲイリー・オールドマンが、主人公に愛される二人の女性、王妃エリザベータとミナをウィノナ・ライダーが演じている。 この作品は、15世紀のルーマニアを舞台に伯爵がトルコ軍との戦いで戦死したと間違えて投身自殺をしてしまった王妃エリザベータの悲劇を起因に物語が始まる。そして、王妃を想うあまり吸血鬼と化してしまった伯爵と、それから400年の時を越えて伯爵が出会った、王妃と瓜二つの女性ミナとの儚い恋物語である。ミナの親友ルーシーの病気を調べていた教授をアンソニー・ホプキンスが、ミナの婚約者をキアヌ・リーブスが演じ、物語をさらに盛り立てている。 第65回のアカデミー賞では、衣装デザイン賞として日本人の石岡瑛子が受賞、さらに音響効果編集賞やメイクアップ賞も受賞したほか、美術賞もノミネートされるなど、技術的にも高い評価を得ている。
ドラキュラの評価
ドラキュラの感想
怪物の起原
わたしたちが日常で目にするオールバックに黒いマントのドラキュラ像の起源はそう昔のことではなく、名優ベラ・ルゴシによる怪演からきたものである。そんなビジュアルの要素も取り入れながら、彼はなぜ生き血をすするようにならねばならなかったのかを紐解いていくストーリー構成になっている。そもそも彼は人の子であった。戦争では軍隊を率い、名将の誉れも高く、また一家の主としても愛する妻を持ちしあわせに暮らしていた。はずであった。妻を失い変貌を遂げてからの時間がとてつもなく長い。そしてロンドンへ。亡き妻の面影を見てしまったとき、歯車が狂い出す。すでにこの時点でピュグマリオン臭がプンプンである。面影は面影であり本人ではない、ということを、人はいつになったら受け入れられるようになるのだろうか。重ねられた方は人格も無視されたがちで、たまったもんじゃない。ストックホルム症候群に近い愛の発露に、美しさを感じると共に非...この感想を読む
初めて観た吸血鬼モノです
ウィノナ・ライダーのエキゾチックな魅力がキラキラ輝いていました。吸血鬼役のゲイリー・オールドマンもとても渋くて素敵だったし、キアヌ・リーブスも初々しかったです。このときのウィノナは本当に美しかったです、今は色々トラブルも多いようですが、それでもいい女優さんだ思います。ドラキュラというとホラー映画とも考えられますが、これはどちらかと言うと、ドラキュラ伯爵とヒロインの悲恋モノです。この映画を観ると「ドラキュラ」は怖いものではなく、とても魅力的なものに思えます。ストーリーも素敵ですが、小道具やコスチュームがいい。衣装デザインは日本の石岡瑛子さんで、アカデミー賞も受賞しました。