家族・親族間の愛情や恋愛を描いた3篇
この本は、表題作「アカペラ」と、「ソリチュード」「ネロリ」の、3つの中編で、構成されています。 どの話も、家族や親族間の愛情を描いていて、それぞれ、離婚問題が絡んでいます。 「アカペラ」の、タマコとじっちゃんの話は、最初、微笑ましく読んでいました、が、途中、2人が駆け落ちして、最後の一線を越えてしまった所でどうにも受け付けられない気持ち悪さを感じました。 最後のどんでん返しで、タマコ的にはかわいそうかもしれないけれど、それで良かったんだと思いました。 「ソリチュード」」の、春一と美緒が、いとこ同士だったけど、元恋人同士でもある…というのも、生理的に受け付けられなかったけれど、それ以外は、いい話だ、と思えました。 美緒の元旦那が、春一を殴る所は、やっぱりそうだよ、それで良いんだ!と思いました。 「ネロリ」の、姉と弟、志保子と日出男は、身体が弱かったり、障害がある家族がいる所は、どうしてもこうなりがちなんじゃないかなあ、と思って、それをココアちゃんに「「ちょっとキモい」と言われるのは、あんまりじゃないかと思った。でもまあ、ココアちゃんはいい子だな、と最後で見直しました。 という風に、3編とも、ちょっと受け付けられない部分はあったけれど、話としては面白かったです。 ので、★を1つ減らしました。
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