裏に潜む真実と息もつかせぬ冒険
うら若き女性メアリーのもとに、なぜか毎年届いてくる真珠。差出人が不明でもあるし、真珠を送られるような覚えもない。不審に思ってホームズとワトソンの所に相談に訪れたことから物語は始まります。 正体不明の相手はメアリーとの面会を求めてきており、不安に思って二人の力添えを仰ぎます。 面会相手との会談で明らかになったのは次のようなことでした。 メアリーの失踪した父はかつてインドに勤務しており、現地で発見された宝をめぐる因縁があり、その争奪戦をめぐって様々な騙し合い、殺人まで行われていた。 メアリーが財宝を受け継ぐ権利があるという話になるところが、インドでその財宝に関係する四人の当事者と戦いになる。ここがタイトルの四つの署名とつながり、謎を解決するさなかにホームズ的な冒険物語へと進んでいくのが醍醐味です。 何よりこの長編はワトソン博士の身の上に大きな変化が起きるのがファンにとっては見逃せません。
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