まるで人生のようです。 - 老人と海の感想

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老人と海

4.254.25
文章力
3.50
ストーリー
4.75
キャラクター
4.25
設定
4.75
演出
4.25
感想数
4
読んだ人
8

まるで人生のようです。

4.04.0
文章力
3.5
ストーリー
4.5
キャラクター
3.5
設定
4.5
演出
3.5

漁師サンチャゴがマグロの1本釣りで、4日間マグロと格闘するお話です。 簡単に言えばそんな話です。 ずっとマグロが釣れず、仲間からもバカにされ、 それでもあきらめずに漁に出て、 見たこともないほど大きなマグロがかかり、 サンチャゴの舟より大きく、力も強いマグロを 4日間かけて釣り上げ、たくさんの鮫に襲われ、 港に帰るころにはマグロだったもの、残骸だけに なってしまっていました。 でも傷を負いながらもじっと耐え、成功し、また傷を負い、 マグロの一本釣りを通して人生を表しているようでした。 よく、我慢した人間が最後に勝つと聞きますsが、 まさにこのこれを表しているようだなと思いました。 ただ、文章表現が難しかったり、マグロから人生を読み取るだなんて 私には難しくて、1度読んだだけでは理解できませんでした。 でも、何度か読んでいくとだんだん響いてくるお話なので、 ふとした時に読み直すのもいいと思います。

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力強く描かれる人生の苦難と勇敢

漁師の老人を通して人生とはいかなるものかを描く主人公である老人・サンチャゴは、年老いた老人である。彼は傷つき年老いた肉体を持ちつつも、眼だけは不屈の生気をみなぎらせていた。人生における老いとは、その速度や度合いに多少の個人差こそあるものの、等しくすべての人間に訪れるものである。つまり本作において彼の老いは、単純な老衰だけでなく不意の事故や困難といった、人生において避けられないものを暗喩している。少年が見た、老人が眠りについた姿に生気が感じられなかったのは、不屈をたたえた瞳が意志なく伏せられており、老いた体が目立っていたからだろう。老人の不屈をたたえた瞳とは、老いが暗喩するあらゆる困難に毅然と立ち向かう精神を象徴している。常に不屈の精神を持っていないと困難に負けそうになる、という老人の、あるいは作者であるヘミングウェイ自身の人生観がここで表現されている。本作のテーマは人生の不条理と、それ...この感想を読む

5.05.0
  • めるりんめるりん
  • 1008view
  • 2018文字
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