毎日が新しい日なんだ。運がつくに越したことはない。でも、おれはなにより手堅くいきたいんだ。それで、運が向いてくれば、用意はできてるっていうものさ。
サンチャゴ
理解が深まる小説レビューサイト
小説レビュー数 3,368件
老人と海の名言集です。現在5件が登録されています。
サンチャゴ
一匹も魚が釣れない日が84日も続いている老人が、不屈の精神でたった一人で漁に出掛けた場面
サンチャゴ
サンチャゴは、格闘の末に巨大なカジキマグロを仕留めますが、その直後、鮫に襲われます。鮫を撃退した後に出てくる台詞です。
サンチャゴ
たった一人で漁に出て、一瞬野球のことを考えた時に、自分は漁師として魚を捕ることだけを考えねばならないのだ、と思い直した場面。
サンチャゴ
不漁が84日も続き、85日目にとうとう大物がかかった。最初の40日間舟に乗っていた老人を慕っている少年がいれば手伝ってもらえたのに、と思ったが、今は1人。己の力に頼るしかないと心に決めた台詞。
サンチャゴ
老人サンチャゴが洋上でひとり大型の鮫と格闘するも、獲物に何度も逃げられ、自分の運のなさを嘆きかけたときのことば。
漁師の老人を通して人生とはいかなるものかを描く主人公である老人・サンチャゴは、年老いた老人である。彼は傷つき年老いた肉体を持ちつつも、眼だけは不屈の生気をみなぎらせていた。人生における老いとは、その速度や度合いに多少の個人差こそあるものの、等しくすべての人間に訪れるものである。つまり本作において彼の老いは、単純な老衰だけでなく不意の事故や困難といった、人生において避けられないものを暗喩している。少年が見た、老人が眠りについた姿に生気が感じられなかったのは、不屈をたたえた瞳が意志なく伏せられており、老いた体が目立っていたからだろう。老人の不屈をたたえた瞳とは、老いが暗喩するあらゆる困難に毅然と立ち向かう精神を象徴している。常に不屈の精神を持っていないと困難に負けそうになる、という老人の、あるいは作者であるヘミングウェイ自身の人生観がここで表現されている。本作のテーマは人生の不条理と、それ...この感想を読む