こじらせた脳内恋愛の行方
26歳まで、中学生の頃の脳内恋愛(片想い)をこじらせている、OLが、現実の恋愛との間で、どう成長していくかという小説、です。 手段は多少卑怯だとしても、中学校以来会って無いイチに会うために同窓会を開くのは、すごい行動力。同窓会中に、次に繋げるための行動を起こす所もすごい。だって、主人公のヨシカは、クラスメイトに名前を思い出してもらえないほどの存在だったのだから… 関東に出てきている4人で集まった時、皆が寝てしまってから、2人きりで話せたのに、話は盛り上がっていたのに、名前を覚えてもらって無かった、という些細な事で一気に恋が終わってしまうのは、それって本当に恋だったのか?と。相手がクラスメイト達にいじめられていた、と感じていた事にすら気付かなかったのだし。それって、やっぱり脳内恋愛でしかなかったと思う。 二の事は、ずーっと嫌っていたみたいだけど、二の事を最後に名前で呼ぶ所で、二の事を受け入れたんだなあ、と分かってホッとしたような、つまらないような。。複雑な気分になった。 ところどころ、主人公のヨシカが、自分の行動の妄想にふけっているシーンがあったけど、自分の容姿に自信がないのに、そんな妄想するか?と疑問に思ったりもした。 でも、さらっと読むのには良かったので、☆4つ。
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