キャパの十字架の評価
キャパの十字架の感想
推理していく過程。
沢木耕太郎さんの作品を様々読んでいると、ロバート・キャパとのかかわりがとても深いことが分かる。そして、ずっと、あの有名な写真、スペイン戦争の際に撮影したとされる「崩れ落ちる兵士」の一枚が、本物なのかどうか、引っかかっていたという。その写真を、自分自身で、じっくり見直し、現地へ足を運び、本当に戦争の写真なのか、それとも、これは「やらせ」なのか、自分なりの答えを追いかけるべく、何年にもわたり、調査をし、それらをまとめたのが、この作品である。NHKでの特集番組の反響もあり、話題となった作品。写真から、どこまで真相に近づけるか、その推理する過程が、読者を引き込み、夢中になる内容でした。