結婚を決意するまでの、同棲生活の話
同棲している奈世と絃(ゆずる)、2人の物語、「しょうがの味は熱い」と、「自然に、とてもスムーズに」の2話が収録されています。 共通しているのは、逃げ腰の絃、鬱陶しい程に、相手に寄りかかっている奈世。という関係性。 「しょうが~」では、同棲生活の初めの方の話で、一度、部屋を出て行こう、と奈世が決意するまでの話。 「自然に、~」では、奈世が絃にプロポーズするものの、拒否され、本当に部屋を出てからの話。 一緒に居る間、二人はお互いがストレスで、絃はハゲができ、奈世は神経性胃炎になっていたというのに、ラストで絃が奈世を迎えに行き、大団円、となるのだが、現実にこういうカップルがいたとしたら、それはありえないと思うし、たとえ結婚しても上手く行かなくて、離婚に至るのではないかと思いました。 長い間の同棲は、結婚へは続かないのかも、とも思いました。 奈世の父が、「ほんとに合っている二人ならもっと、自然に、とてもスムーズに結婚までいたるもの」と言っているシーンで、まったくそうだと感じました。 この話の後、奈世と絃は、結婚して、幸せな家庭を築けるのだろうかと、不安になりました。
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