春琴抄のあらすじ/作品解説

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春琴抄

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春琴抄のあらすじ・作品解説

「春琴抄」は、1933年に「中央公論」に発表された、谷崎潤一郎の小説である。 主人公の春琴は、大阪の薬屋の娘で、9才の時に失明してしまう。以来、三味線を習って生計をたてることになり、丁稚の佐助が身の回りの世話をするようになる。佐助も春琴に三味線を習うようになるが、春琴は妊娠し、佐助そっくりの子を産む。しかし、二人は関係を否定し、結婚もしない。その後、春琴の美貌に惚れて、利太郎という名家の息子が弟子入りするが、春琴に袖にされ、その腹いせに春琴は何者かに熱湯を顔に浴びせられてしまう。不憫に思った佐助は、自ら両目を針で突いて失明し、終生春琴に仕えていくという耽美的なストーリーである。 1935年には田中絹代、1954年には京マチ子、1961年には山本富士子という大女優の主演で映画化され、近年においても、1972年には渡辺督子、1976年には山口百恵、2008年には長澤奈央の主演で映画化されている作品である。

春琴抄の評価

総合評価
4.004.00
(1件)
文章力
4.504.50
ストーリー
4.004.00
キャラクター
4.004.00
設定
4.004.00
演出
4.004.00

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春琴抄の感想

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春琴抄の登場キャラクター

春琴

生年月日:文政十二年五月二十四日 性別:女 国籍:日本 住まい:大阪道修町の薬種商 性格:驕慢、気むずかしく陰鬱、俊敏で早熟 特徴:輪郭の整った瓜実顔、強情、盲目、嗜虐性の傾向 趣味:美衣美食、小鳥道楽 特技:三味線 好きな食べ物:鮎、鯛のあら煮、蟹蝦 本名:鵙屋琴

鴫沢てる

よみがな:しぎさわてる 年齢(作品時):七十一歳 性別:女 国籍:日本 住まい:淀屋橋筋 性格:実定な所 物語上での目的:佐助の身辺の用を足すこと 評価:気の置けない少女、大いに二人の信任を得て 春琴の思い出について:お師匠さんの御器量が目あてで習いに来られるお人もござりました、お弟子さんはほんに少うご...

美濃屋利太郎

ニックネーム:ぼんち 性別:男 国籍:日本 所属:土佐堀の雑穀商美濃屋 性格:威張る癖があり、見下す風があった 趣味:琴三味線 物語上での目的:佐助を嫉妬していた、佐助を悲嘆せしめようとした、性悪な意趣晴らし 評判:放蕩者、遊芸自慢 実父:九兵衛 春琴に対する態度:横恋慕、年増女の美に憧れる、盲目の美女に...

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春琴抄の名言

おまえだけには、いずれ顔を見られねばならぬな

春琴

顔に火傷を負って醜くなってしまった顔を、最愛の恋人に見せなければいけない悲しい気持ちを伝える

自分は失明してからが一番幸せであった

春琴

顔に火傷を負った最愛の人の顔を見て相手を悲しませずにすんだ気持ちを語った

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