知らない映画のサントラを聴くの評価
知らない映画のサントラを聴くの感想
罪で繋がる恋と友
つかめない枇杷のキャラ枇杷は23歳ニートで引きこもりのはずなのに、そういった暗さが全く感じられない。家族や昴との軽妙な会話がそうさせているのか、親友を失って自分を責めているのにまあ軽いと前半は進んでいく。ただそれは枇杷の強がりでもあり、朝野の死を考え沈み込んでしまうと立っていられない状態になるだろう、そんな自己防衛が働いたはずだ。会話の裏側にある枇杷の気持ちを考えると一つ一つの会話が一気湿り気を帯びて暗くなる。軽さと重さが絶妙なバランスで感情移入するには時間がかかるキャラクターだと感じた。昴が得たもの朝野に対する贖罪からの昴の行動は突飛であまり理解できない。ほかにもっとやり方があるだろうと思うけど、そこはライトノベル的な展開だと納得する。『あなたの罪を断じてあげる!』と朝野になり切り自分を責め、親友であった枇杷の世話を焼くようになる。朝野との思い出に入り込み自分を苦しめるようなやり方だと...この感想を読む