美濃屋利太郎のプロフィール
本名 | 美濃屋利太郎 |
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ニックネーム | ぼんち |
性別 | 男 |
国籍 | 日本 |
所属 | 土佐堀の雑穀商美濃屋 |
性格 | 威張る癖があり、見下す風があった |
趣味 | 琴三味線 |
物語上での目的 | 佐助を嫉妬していた、佐助を悲嘆せしめようとした、性悪な意趣晴らし |
評判 | 放蕩者、遊芸自慢 |
実父 | 九兵衛 |
春琴に対する態度 | 横恋慕、年増女の美に憧れる、盲目の美女に蠱惑を感じた |
春琴抄の他の登場キャラクター
春琴抄の感想
古典美を流麗な文章で
谷崎の生涯追求してきたと言って良い女性崇拝と美を、琴のお師匠とその下男の関係の中で昇華させています。この時期の谷崎は初期の西洋崇拝を脱して、東洋的な美、中でも日本美に回帰しており、その感覚の中で作られた傑作と言えるでしょう。ひたすら美しい師匠に忠実に仕えることに喜びを見出す下男と、盲目の師匠の関係は、形を変えながらも初期から続いてきたテーマでもあります。ここに特筆すべきなのはこの時期の谷崎の文章感覚でしょう。文章の優れていた点は初期からありましたが、この時期は欧語系も排して、極力和文体にしようとしています。あえて英語などを使わずどう表現するかでこの作は到達した点があると言っても過言でありません。