とける、とろけるの評価
とける、とろけるの感想
9人の女性による官能の世界の短編集
「9人の女たちの秘められた切ない性愛を描く、著者初の恋愛官能小説集」という短編集ですが、どことなくホラーな感じもする話ばかりです。内容は、かなり官能の世界なのですが、サクサクと読めて、一話一話が短いので、あっという間に終わる感じです。個人的には、「白い顔」が一番よく分からず…主人公の妄想の話なのかな、とも思いましたが、オチがよく分かりませんでした。「浅間情話」は良かったです5年間も眠り続ける妻を待ち続ける夫の話です。静かな愛だと思いました。意味がわからない部分があったという事は、まだ読み込みが足りないという事なのかな、と思いましたが、謎は謎で終わっても良いかな、と思える終わり方が多かったので、再読は無いかな、と思いました。