火車の評価
火車についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が5件掲載中です。
各項目の評価分布
火車の感想
宮部みゆきの代表作
山本周五郎賞を受賞しただけあって、安定した面白さがあります。他人への成りすましは小説のネタとしては良くあるものですが、他の成りすましを扱う小説とは違うと感じました。この小説を読んで改めてクレジットカードの怖さというものを実感しました。やはり紙幣を持たずに手軽に使えるのは便利ですが、お金を使うという感覚が希薄になっているのでしょうね。作品が出た当初より今のほうがカード破産や多重債務の怖さが身近にあるような気がします。最近は電子マネーも普及してきていますしネットショッピングも増えて、現金を直接使うという感覚がより希薄になっていると感じるので今読んでも楽しめる作品だと思います。