BT'63の評価
BT'63の感想
ファンタジー&ミステリーな作風の一冊です
大人気のドラマだった「半沢直樹」の原作「オレたち花のバブル組」の池井戸氏。この一冊は、池井戸さんの作風では異色な気がしました。ファンタジーでミステリー、そしてSF。主人公、大間木琢磨は精神を病んで2年間闘病・・その間に職も妻も失っていました。病状は良くなったはずなのに自信を持てず職探しの日々を過ごしていました。そんな中で5年目に亡くなった父親の遺品である運送会社の制服に袖を通したことをきっかけに父の青春時代にタイムトリップしてしまいます。1960年代を舞台にしているあたりが、昭和そして平成を生きている自分にとっては興味深く物語に引き込まれていきます。展開が気になり、下巻も一気読みです。