窓ぎわのトットちゃんのあらすじ/作品解説

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窓ぎわのトットちゃん

4.724.72
文章力
4.63
ストーリー
4.56
キャラクター
4.69
設定
4.69
演出
4.63
感想数
9
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59

窓ぎわのトットちゃんのあらすじ・作品解説

『窓ぎわのトットちゃん』は女優でありタレントである黒柳徹子さんの自伝的小説である。自由奔放なトットちゃんが、小学校1年生で退学となるところから物語は始まり、転校したトモエ学園のユニークな教育方針のもと、のびのびと生活していく様子が綴られている。 トモエ学園の校長小林宗作氏は「リトミックと創造」を理念とし、また男の子も女の子も障害のある子も「みんな一緒だよ」と言い続けた。電車を教室にした学校で、小林先生の大きな愛に守られ、子ともたちは明るく情操豊かに成長していくのである。 トットちゃんたちの瑞々しい感性は読むものを魅了し、戦後最大のベストセラーとなった。 日本国内では第5回路傍の石文学賞を受賞し、単行本・文庫本を合わせ累計800万部を発行した。また、世界35ヶ国でも翻訳され、ポーランドでは「ヤヌシュ・コルチャック賞」を受賞した。 小説として評価されるだけでなく、初等教育などを考える上での資料ともなっている。

窓ぎわのトットちゃんの評価

総合評価
4.724.72
(9件)
文章力
4.634.63
ストーリー
4.564.56
キャラクター
4.694.69
設定
4.694.69
演出
4.634.63

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窓ぎわのトットちゃんの感想

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君は、ほんとうは、いい子なんだよ。

黒柳徹子さんが通ったトモエ学園。園長の小林先生の言葉が胸を打ちます。発想や視点が違うためにいわゆる「問題児」として小学校を退学になったトットちゃん。そのトットちゃんをあたたかく迎え、トットちゃんを学校大好きっ子にしたのがトモエ学園です。今でいうところの、フリースクールに近い形態でしょうか。その教育法は、親である私から見ると思い切ったもので、でもとても楽しそう。可能ならばわが子たちを通わせてみたかったですね。君は、ほんとうは、いい子なんだよ。裏を返せば、いい子でない部分が外に出てしまっているようにも取れますが、小林先生の意図はそこではなかったはずで、純粋にそれを捉えたとっとちゃんはこの言葉に大いに自信をつけられます。時代は戦争に向かい、悲しい場面も多くなっていきますが・・・愛情と個性あふれた学校とあたたかい家族の理解が素敵です。この感想を読む

5.05.0
  • 本の虫本の虫
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  • 368文字

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