空飛ぶタイヤのあらすじ/作品解説

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小説レビュー数 3,368件

空飛ぶタイヤ

4.504.50
文章力
4.67
ストーリー
4.50
キャラクター
4.17
設定
4.33
演出
4.67
感想数
3
読んだ人
3

空飛ぶタイヤのあらすじ・作品解説

『空飛ぶタイヤ』は「半沢直樹」シリーズで有名となった作家、池井戸潤が2006年に刊行した小説である。第28回吉川英治文学新人賞を受賞し、2009年には有料放送の連続ドラマ枠にて仲村トオルを主演にドラマ化された。大手自動車メーカーのリコール隠しという、実際に起きた事件を題材にした作品であり作者の初となる本格経済小説である。 赤松徳郎は短気だが陽気な性格で、父親から引き継いだ運送会社の社長として日々奮闘していた。しかしある日、自社のトラックが脱輪事故で死傷者を出してしまい、事故の原因が車体の整備不良にあったという調査結果によって赤松と彼の会社は窮地に立たされてしまう。しかし自社の整備になんら不手際はなく、むしろ事故原因は車両そのものにあったと確信した赤松はトラックの販売元である大手自動車企業に戦いを挑む。自分自身と家族、社員、そして被害者家族のために理不尽な大企業の論理に立ち向かい真相を追及していく濃厚な人間ドラマが描かれている。

空飛ぶタイヤの評価

総合評価
4.504.50
(3件)
文章力
4.674.67
ストーリー
4.504.50
キャラクター
4.174.17
設定
4.334.33
演出
4.674.67

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空飛ぶタイヤの感想

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空飛ぶタイヤを読みました。

実際に起きた大企業の不祥事を題材にした物語です。運送会社である赤松運送のトラックが、タイヤ脱落事故を起こし(タイヤが車体から外れて空を飛ぶ。。。魔術でもない限りありえない、本来あってはならないことが現実に起こった事故)、一児の母である女性が亡くなる。赤松運送社長は、トラックの製造元であるホープ自動車の調査結果から、『整備不良』と結論づけられます。しかもその調査は、事故を起こしたトラックの製造元、財閥系の巨大企業、ホープ自動車であったため、警察、遺族、誰もがその調査結果を信じます。しかし、赤松は自社の完璧な整備記録を見て、事故の原因は『整備不良』ではないことを確信します。人命の危険に直結する重大な過失、その原因となる真相はどこにあるのか。。。もちろん、表からは見えない複雑怪奇なタネやシカケがあるわけで。。。さまざまな人間模様のディテールが丁寧に描かれています。池井戸作品の最高傑作だと思いま...この感想を読む

5.05.0
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