ミサコ、三十八歳の評価
ミサコ、三十八歳の感想
38歳のミサコの日常を描いた小説
2004年6月に発行された、書き下ろしの小説です。ミサコは、38歳独身で、雑誌の副編集長をしていて、36歳の時に買ったマンションに、猫のあーちゃんと暮らしています。離れて暮らす、父ゲンゾーと、タレントの卵の16歳歳の離れた妹エリカがいます。ミサコの日常を描いた小説なので、何か大きな盛り上がりがある、という訳ではありませんが、スイスイと気持ち良く読めるし、所々でクスリと笑わせてくれるので、楽しく読める本です。ゲンゾーのおかっぱ頭とか、女好きな所(相手は選んでいるけれど…かなり身の程知らず)とかが、濃いなあ、と思って面白かったです。猫のあーちゃんが、あまりにも食べ過ぎている所が、心配です…鳴き声が、不細工でかわいい所も、面白かったです。あーちゃんの様子が、細やかに描かれていて、さすが猫を買っている著者だと思いました。猫好きには楽しい小説でしょう。