そろそろ最後の恋がしたいのあらすじ・作品解説
そろそろ最後の恋がしたいは、唯川恵による小説で、働く女性の日々を日記形式で描く恋愛日記小説である。女性からの視線で口語表現を用いて描かれている。 この物語は、28歳、女性ファッション誌の編集者の桃子を主人公としている。とても忙しい生活を送る桃子は、彼氏はいないものの、仕事もありとても充実した日々を送っている。そんなある日、パーティーで元彼と再会をするところから物語は始まる。 作者の唯川恵は、石川県金沢市生まれで、銀行のOLを経て、1984年「海色の午後」で、第3回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビューを果たす。2002年、「肩ごしの恋人」で第126回直木賞を受賞、2008年には「愛に似たもの」で第21回柴田錬三朗賞を受賞している。 イラストは桜沢エリカによるもので、10代でデビューして以来、コミックやファッション誌、WEBなど多方面で活躍している。女性の心情をリアルに描写した漫画やイラストを多く手掛けている。
そろそろ最後の恋がしたいの評価
そろそろ最後の恋がしたいの感想
再認識
この作品の何が一番良いポイントなのか?それは「表紙」と「タイトル」です。「表紙」はパジャマ姿の20代の女性が金魚鉢を持っっている絵です。そこに「そろそろ最後の恋がしたい」というタイトルが入り、なにか奥ゆかしさを感じます。つまり、かなりマッチしているように感じました。これだけで、この作品の主人公(女性)に関する感情が読み取れるような気がして、泣けます。そして、「結婚」についても書かれています。結婚して幸せな人もいるし、幸せになれない人もいる。それは当たり前ですけど、それを新しい観点で、再度認識できて、改めて結婚について考えさせられました。おすすめの1冊です。
ペットに金魚、っていいかもしれない
女性雑誌編集者をしている、桃子が、3月3日の自分の誕生日に金魚を買い、さくらと命名し、最後の恋がしたい(結婚したい)と焦りまくる日記風小説、です。日付の後に、食べた物が書いてあり、(朝食・昼食・おやつ・夕食)その後日記が書いてある…という、どこかで(確か、「ブリジットジョーンズの日記」?)見たような形式です。なので、本の厚さの割に、ササッと短時間で読めてしまいます。この主人公、よく食べます、飲みます、そしてダイエットらしきものをしていない!!のに、細身らしい…のは、信じられません!いくら小説でも、食べすぎ、良くないです。(羨ましいです)最後の、金魚のさくらから桃子へのメッセージ、可愛かったです。しかし主人公、本当にその選択でいいの??きっとまた浮気されそうな気がするのは、私だけじゃない筈ですよ~