スコーレNo.4の評価
スコーレNo.4についての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が3件掲載中です。
各項目の評価分布
スコーレNo.4の感想
共感度100%。普通の女の子が、人生の学校(スコーレ)を通して成長する物語
あの時のわたしは…主人公の日常に、自分の思い出を呼び起こされる初めて読んだとき、主人公の麻子に対する共感を飛び越えて、「わたしのことかな?」と驚いたほどです。自分より可愛く、要領のいい妹へのコンプレックス。自分が自分じゃなくなったような初恋。社会に出て直面する、居場所のない感覚。仕事で初めて得る達成感。それぞれの章の麻子の環境に自分を重ねてしまって、「わかる!そうそう、そうなんだよねー!」と頷きどおしでした。中学生から今までの自分が経験してきたスコーレを思い浮かべ、幼いころの家族のワンシーンや、しばらく会っていない昔の友達、憧れだけで終わってしまったひと、甘さと苦さの混ざったような感覚を引き起こされました。大切なものを見つけながら、少女から大人へ変化していく特に、麻子が社会に出てからの「No.3」「No.4」の2章は、ちょうど自分自身の仕事の挑戦の時期に読んだこともあって、お守りのように繰り返し...この感想を読む