誰かが足りないのあらすじ・作品解説
双葉社から出発された、宮下奈都氏による小説誰かが足りないは様々な人々の人生模様を描いたヒューマンストーリーである。 10月31日午後六時。予約が取りにくいことで評判のレストラン「ハライ」には、予約を取り付けた人々が集まっていた。老婦人、青年、女性。人の数だけ人生模様があり、ようやく予約が取れ、それぞれの悩みや思いを胸に席に着いている。 ビデオを撮っていない部屋の外に出ることが出来ない、引きこもり気味の青年。人の失敗の匂いを感じることが出来、その力に悩む女性。認知症の症状が出てきている老婦人。それぞれが心に闇を抱えており、目の前の問題に逃れることも出来ず必死に向かい合う者、向かい合う手段を模索する者、問題を認識しきれていない者人間模様に溢れたハライでの食事を描いている。 宮下奈都氏は本作にて2012年、本屋大賞にノミネートされ、静かに何かを問いかける読み進みやすいストーリー構成に注目が集まった作品である。
誰かが足りないの評価
誰かが足りないの感想
誰かが足りないといいつつ足りない人はわかってる
もう少し長編がよかったけど1章がちょっと短いかなとも思うんですが、普段長編小説ばかり読んでいるせいでしょうか。たまにはこういうのもいいかもしれないですね。まぁ読み切りだと終わらないから眠れない!なんてことがないのでいいのだけど。それぞれ「ハライ」という店の予約をするということに予約3くらいで気づきました。遅すぎでしょうか・・・最初、なんでストーリーが予約で分けられているの?と思って読み始めたので。さほどひねった話ではないので頭もあまり使わなかったし、寝る前に読むのにちょうどいい本かもしれないです。全員出てきた?予約6の主人公がずっと会えなかったいとこのくるみちゃんと「ハライ」で約束をして待っている間、お店の中を観察しているシーンがあってそこにでてくる人たちは予約1~予約5の誰かだなというのはだいたいわかったのだけど、予約1のストーリーでは彼女に振られて1人の男性だったからいないっぽくて...この感想を読む
ハマらなくて残念
これも、宮下奈都さんの新刊!! と思って手に取った一冊。当時結構話題になっていたように記憶している。「本屋大賞」にノミネートされたんだっけ。でもやっぱりこの作品も、もうちょっと何かあれば! と思ってしまった。連作短編集なのだけれど、どの話も結構短くて、大事なところが描き切れていないような印象を受けた。決して、つまらない、という訳では無いし、そうやって斬り捨てるのは躊躇してしまう作品。宮下奈都さんは、細やかな人間描写・心理描写がおできになる方だと思うので、そこら辺に多大な期待を寄せてしまうのだけど、、「スコーレNo.4」が一番で、あとの作品群はちょっと劣っているように感じてしまう。残念。