ダレン・シャン 2 若きバンパイアの評価
ダレン・シャン 2 若きバンパイアの感想
ダレン・シャンが関わった団体とヴァンパイアと血の関係
シルク・ド・フリークフリークとは一つの事に熱中している人(マニア)という意味がありますが、原義として「奇形」という意味があります。なのでシルク・ド・フリークは奇形(異形)の者をあつめたサーカスということになります。通常フリークショーと言われるものは、見た目が普通でない人達を見世物にしてお金を稼いでいる非人道的な見世物小屋といったイメージが強いです。実際フリークショーに売られた人たちは人間扱いされず、家畜のように扱われ食べるものも着るものも満足に与えられず、檻の中に閉じ込められたりすることもあったようです。ミスター・トール率いるシルク・ド・フリークも異形の人たちを集めたサーカスですが、いわゆる見世物小屋とは違います。異形を見世物にしているところは同じですが、人間社会では普通に暮らすことが難しい者たちが集まって共同生活をしていると言うほうが正しいでしょう。異形の人たちだけではなく、普通の人...この感想を読む
バンパイアになったダレンの成長が描かれています
ダレンシャンシリーズの2作目。前作でバンパイアとなってしまったダレン、でもどうしても血を飲むことは受け入れられないし自分をバンパイアにしたクレプスリーとも打ち解けてないまま。クレプスリーの提案でシルクドフリークに身を寄せることになりました。一筋縄ではいかないサーカス団員に囲まれたらバンパイアの自分も大したことない存在に思えてきたダレン、そして同年代の親友エブラ・フォンもできます。望んでいないのにバンパイアになった自分、そんな状況を憂い原因となったクレプスリーを恨み続けるということはなく前向きに日々を生きているダレンの精神力に驚かされます。普通の暮らしにあこがれつつも、もう戻れない、普通ではない自分を受け入れてく、私たちもこうやって毎日不条理なこと納得できないことを受け入れ現状の中で努力するしかないのかな、と思いました。血が飲めなくて苦しみ弱っていくダレン、ダレンがクレプスリーにバンパイア...この感想を読む