秘密の花園のあらすじ・作品解説
「秘密の花園」は、アメリカ人作家のバーネットにより、1911年に発行された小説。 インドでイギリス人の役人の家に育ったメアリーは、両親がコレラで亡くなり、一人残される。イギリスの伯父の家に引き取られたが、孤独で気難しい性格で、伯父の家の使用人からも呆れられるが、だんだんと周囲に馴染んでいく。ある日、メアリーは、壁で閉ざされた亡くなった伯母が大切にしていた庭のことを聞きつけ、どうしても入ってみたいと考えるようになる。ふとしたことで、鍵を見つけて中に入り、庭を蘇らせようと使用人のマーサの弟のディゴンに持ちかけて協力を仰ぐ。自分と似た性格の病弱な従兄のコリンも巻き込み、庭は花園に変わり、事態は好転していくという話である。 この小説は、児童書としても高い人気を誇っている。 性格に難があり、不器量なメアリーが、荒れ果てた庭を花園に変えていくのと同じように、心も顔も美しくなっていく。同時に、コリンの状態も良くなり、伯父も妻を亡くした悲しみが癒え、皆が幸せになる過程が描かれている。
秘密の花園の評価
秘密の花園の感想
三浦しをんなのにイマイチ!?
三浦しをんの作品はたいがい好きなんですが、どーもこれはクセがあり、いただけませんでした。文体は江國香織を彷彿させる繊細さは感じるのですが、温かさはまるでありません。ミッション系の女子高生3人の目線で描かれており、それぞれの心の闇などが伝わってきて、花の女子高生なのに暗い。特に那由多が変質者をカッターで傷つけるシーンには、そこまで精神追いつめられているのかと背筋がゾワっとしました。どこも共感できませんでした。作者もミッション系女子校出身なので、自分の経験を投影させてるのかな〜?だとすると、あまり馴染めてなく楽しくなかったんだろうと憶測。私も女子校(仏教系)でしたが、こんなに暗い学生生活でなかったな〜。もっと、おバカで楽しくて充実した高校生活を送っていたので、あまりにもギャップが大きかったです。
こんなお庭が欲しい
不朽の名作ですね。埋められた鍵を見つけるということだけでもなんだかワクワクしますが、なんとこの鍵が秘密の花園の扉の鍵であり、そのなかの荒れた場所を綺麗にして素敵な花園をよみがえらせてしまいます。家の狭い裏庭を掘り返して花を植えたりしていた子供の頃の私は、この花園が羨ましくてたまりませんでした。家に一緒に住むことになった女の子が、その家の病弱な子供を連れ出したり一緒に遊んだりするうちに、その病弱な子がだんだんと元気になり、健康になっていく・・・めでたしめでたし。そう、これはあのアルプスの少女ハイジと同じパターンです!夢があってハッピーエンドなこの物語お子さんにお勧めです。
子どもは子ども同士で成長する!
インドで、両親にはあまり愛されることがなかったものの、ばあやに甘やかされてなんの不自由もなく育っていたメアリーは、両親の死をきっかけに、おじさんに引き取られます。そこは、ヨークシャーの片田舎で、今までの甘やかされた暮らしとは全く違う自立した生活を強いられます。そして、おじさんには両親と同様、無関心な態度を取られます。そんな中で、持ち前の意地っ張りと少しずつ芽生えてきた好奇心で、10年以上閉じられていた秘密の花園を見つけ、それが縁で、地元っ子のディックと出会い、徐々に打ち解けていきます。さらに、病身だと信じて部屋にこもり切っているおじさんの息子のコリンとも出会います。コリンはメアリーに負けず劣らず意地っ張りで、かわいげのない少年です。しかし、この3人が出会ったことで、彼はそれぞれいい影響を与えあい、変化していきます。その変化は、秘密の花園の秘密を明らかにし、そこに隠された悲しい思い出を解...この感想を読む
秘密の花園の登場キャラクター
五十嵐丈
よみがな:いがらしじょう ニックネーム:丈、お兄ちゃん 性別:男 国籍:日本 住まい:一人暮らし 所属:大学生 特徴:那由多の兄 名前の由来:あのボクシング漫画から。 家族:父、自分、妹 (母は故人) 喫煙:している
中谷碧
よみがな:なかたにへき ニックネーム:碧 性別:男 国籍:日本 住まい:商店街の一角、1階が本屋で2階に家族で住んでいる 所属:高等学校 学年:1学年 家族:両親、姉、自分 バイト:小学校の開放プールの監視員をしている 那由多のことを:「なゆさん」と呼ぶ
生島薫
よみがな:いくしまかおる ニックネーム:薫、生島くん 性別:男 国籍:日本 所属:開明高校 特徴:ガタイがいい 学年:2学年 制服:黒の学ラン 那由多に対して:好意を寄せる 那由多との出会い:予備校の夏期講習にて