プラチナデータの評価
プラチナデータについての評価と各項目の評価分布を表示しています。実際に小説を読んだレビュアーによる評価が6件掲載中です。
各項目の評価分布
プラチナデータの感想
序盤のスピーディーな展開が見事な、東野圭吾の「プラチナデータ」
警察の通常の捜査に対して、新たな捜査方法が提示された。それは、DNAを特殊なプログラムにより解析し、犯人像を予想し、さらには犯人に近い血縁のものを特定するというもの。このプログラムにより、犯人のDNAを示すことができるものが現場に落ちていれば即、犯人を捕まえることができるようになった。これにより警察の捜査は大きく変わることになったのだが--------。このシステムをあざ笑うかのように、DNAから犯人像を特定できないという事例が現れることになる。システムに欠陥があるのか? 詳しく調べていこうとすると、そのシステムの開発者が殺害されることになり--------。読んでいる途中で、東野圭吾の作品というよりは、大沢在昌の作品を読んでいるような感じになった。基本的には警察機構の話と言えないこともないのだが、なんとなくスパイ小説のように感じられないこともない。これは東野圭吾の作品としては普通の出来栄えで、よくできていること...この感想を読む