怪笑小説の評価
怪笑小説の感想
あとがきも楽しみに読みました。
「~小説」シリーズの初めの本です。ブラックユーモアがきいた短編集です。どの話も全部おもしろく一気読みであっというまに読んだ一冊。個人的に好きなのは、初めの「鬱積電車」。視点となる人物がころころ変わってその鬱憤の積み重なっていく書き方がさすが!です。最後の潔さから・・にやりとさせられます。「超たぬき理論」は最後のオチに笑えました。超常現象というものについての理屈づけが、いかにあやふやなものか痛快に綴られています。「あるジーサンに線香を」、「アルジャーノンに花束を」のパロディ?秀逸な作品でした。舞台化されていたり、ドラマ配信されていたりと本の他でなくも「~小説」が楽しめるようです。ドラマも見てみたいです。