できるだけ儲けて、できるだけ貯めて、できるだけ与えなさい。
ジョン・ウェスレー
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タイトルの“わたし出すわ”を見て、“何を!?”と、思わず気になり拝見させて頂きました。東京から故郷に戻ってきた、小雪さん演じる摩耶が、旧友達に『私が出してあげようか?』と、お金をスポンサーしてく・・。というお話。うまい話には裏がある。と本当に借りていいのか躊躇する人や、悪いお金なんじゃないかとかんぐる人。そして、お金が手に入ったからといって必ずしも、その後幸せになれるとも限らない。 お金で幸せは買えない。とよく聞きますが、簡単に努力もせず手に入ったお金を手にし、人は本当にいい人生を歩めるのだろうか?など、たくさんのことを考えさせられました。 とて楽しく拝見することが出来ました。
舞台は函館、小雪主演、今は亡き森田芳光監督による作品です。夢を持つ知人に、小雪演じるマヤは叶える資金にとサクッと大金を提供します。その割にマヤに派手さは全然ない。なんなんだこのお金。そして、そんなマヤの行動の外で起こるちょっとした事件も巷を賑わせます。彼女に関わった人たちが考えるお金の使い道の中では、小池栄子の旦那役のピエール瀧の演じる人の想いにはいろんな意味で一番キュンとさせられました。もし大金が自分のところに転がり込んできたら…マヤのようには使わないだろうな。でもマヤにはマヤなりの気持ちがあって、それはそれで理解できます。扱うテーマがお金という生々しさを孕むものなだけに、作品をつつむ雰囲気がやけにフンワリしてるのはバランス面で意図的なものなのではと推測。エンターテイメント色は程々の薄さですが、時間を経ていても、あとからじわっと思い返せる作品です。この感想を読む
よみがな:ひらばまさる
よみがな:ひらばさくら
よみがな:みちうえかえで
ジョン・ウェスレー
冒頭のテロップで流れる格言。監督がこの映画で語りたいことの一つを表すした言葉。
アルトゥル・ショーペンハウアー
冒頭のテロップで流れる格言。監督がこの映画で語りたいことの一つを表すした言葉。
道上かえで
東京から故郷へと戻ってきた山吹摩耶。摩耶は、高校時代に 「マヤ、そんなの聴いて面白いのか」と言ってくれた市電の運転士・道上保と会う。彼には世界中の路面電車巡りの夢があるが、お金が無い。摩耶は「私がお金出してあげようか」と言う。後日、保に摩耶から大金が入った小包が届く。妻かえでは不審に思い、摩耶と会う。かえでは摩耶を神様みたい人と言い、保が「悪い金でもいいのか」と聞くと、かえではこう言った。