家族ゲームのあらすじ/作品解説

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家族ゲーム

4.804.80
映像
4.20
脚本
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キャスト
5.00
音楽
4.20
演出
5.00
感想数
1
観た人
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家族ゲームのあらすじ・作品解説

家族ゲームは、1983年に公開された日本映画である。原作は、本間洋平の同名小説。監督・脚本は、「メイン・テーマ」「黒い家」「間宮兄弟」の森田芳光。出演者は、松田優作、宮川一朗太、伊丹十三、由紀さおり、辻田順一。 沼田家では次男の茂之が高校受験を控えていた。勉強が出来る長男の慎一はランクが良い西武高校に通っていたが、茂之は成績がパッとせず、家庭教師が来ても長続きがしなかった。茂之のために再び新しい家庭教師を雇う事になるが、来たのは三流大学の7年生という吉本勝だった。独特の雰囲気を持つ吉本は茂之に対して容赦なくビンタなどをするため、母親は気が気じゃない。しかし、茂之はイジメっ子や担任教師も驚くほどに成績が上がっていく。反対に慎一は勉強に身が入らなくなっていき、父親からの叱責が増えていくのだった。次男の受験を通して浮かび上がる家族の歪みをシニカルに描いたドラマである。 日本アカデミー賞にて新人俳優賞、ブルーリボン賞にて監督賞を受賞。 2014年にBlu-rayが発売された。

家族ゲームの評価

総合評価
4.804.80
(1件)
映像
4.204.20
脚本
5.005.00
キャスト
5.005.00
音楽
4.204.20
演出
5.005.00

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家族ゲームの感想

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松田優作の怪演ぶりが見れる作品

ただならぬ家族に猛烈に引き込まれる松田優作主演による1983年公開の作品、本間洋平著「家族ゲーム」を原作として映画化されました。今から、30年も前の作品と言う事で、古る臭さを感じるかと思っていましが、あまりにも、個性的な登場人物と、ただならぬ雰囲気の家族に引き込まれてしまいました。音楽もなし、説明的な台詞もないのですが、それがかえってリアルな存在する空間として成立させています。一番気になるのが、沼田家の食卓です。カウンターのように、横並びに整列した中で、窮屈そうに食べる家族の風景は、もうすでに崩壊した家族を象徴しているのかも知れません。家族だから、お互い思いやって当然、助けあうという、キレイ事を見事に切りすてています。自分の主張は、常に正しいと思っている父親、しかし中身は何もわかっていない父親です。彼の言葉に服従している妻、子供達の崩壊を心地よく描いていると思いました。なぜ心地よいのかと言う...この感想を読む

4.84.8
  • mayurinmayurin
  • 135view
  • 2078文字
PICKUP

家族ゲームの登場キャラクター

沼田茂之

よみがな:ぬまたしげゆき

家族ゲームの名言

受験生はみんな問題児ですよ。

沼田茂之

中三の沼田茂之の高校受験を控え、父の孝助、母の千賀子、兄の慎一たちの家中がピリピリしていた。出来のよい兄と違い、茂之は成績も悪く、何人もの家庭教師がすぐに辞めていった問題児(父、いわく)だった。そこへ、三流大学の吉本が家庭教師としてやってきた。初日、吉本が茂之に「お前、問題児なんだって」と言うと、茂之はこう答えた。

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