幸福が現実となるのは、それを誰かと分かち合ったときだ。
クリストファーマッキャンドレス
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旅裕福な家庭で育ったクリスは、全財産を貧しい人のために寄付し、身分証も捨て、アラスカへ向けて放浪の旅に出る。物質過剰な世の中や、キャリア志向の人たちに嫌気がさしていた。クリスは必要最小限しか働かず2年間放浪し、最終的にはアラスカの大地で3か月以上も暮らした。ライチョウやヘラジカを狩ったり、大自然の中で立派に生活した。主にクリスの思想に影響を与えたのは、自給自足の生活をしたヘンリー・D・ソロー、私有財産を否定していたトルストイ、アラスカについての著書を多く持つ小説家ジャック・ロンドンの3人である。本当の親孝行とは何かたった一人で放浪したクリスだが、人とのつながりを軽視していたわけではなかったように思う。むしろ、自ら積極的に人と関わって、楽しく交流していたように見える。旅の過程でたくさんの人と出会い、その中の数人には後に手紙を送っている。アラスカの過酷な大地で、自分自身しか頼れない状況で生き...この感想を読む
「ミスティック・リバー」や「ギター弾きの恋」で主演男優賞などの常連で、現代ハリウッド俳優の中でも演技派として知られるショーン・ペンの監督作品である「イントゥ・ザ・ワイルド」です。裕福な家庭でエリートのレールの上を歩いていたが、複雑な家庭で育ち、大学卒業後本当の幸せを求めて旅に出るという、アメリカらしいロードムービーです。アメリカの雄大さや素朴な自然の良さを感じます。多くの人は一度くらい本当の幸せ、文明の中の檻の中の幸せというものので自分はいいのだろうかと考えることはあるでしょう。そこで、多くの人はなにもしないのですが。なにせ、ラストの結論は考えさせられる結末ですね。音楽とかもよく雰囲気にアってます。
クリストファーマッキャンドレス
クライマックスで、孤独を感じ孤独を通り過ぎ、極限まで耐えた主人公の導き出した答え。