ミスティック・リバーのあらすじ・作品解説
ミスティック・リバーは「許されざるもの」「ミリオンダラーベイビー」など役者としてだけでなく監督としても多くの作品を送り出しているクリント・イーストウッドがメガホンを取った2003年製作のアメリカの映画である。日本では2004年1月10日公開 原作は全米でベストセラーとなったデニス・ルイヘンの同名小説である。 少年時代にある事件に巻き込まれた幼馴染3人が大人になり、今度は殺人事件の担当刑事、被害者遺族、容疑者として再会を果たすことになる。 3人それぞれの目線、立場、想いが混ざり、そして25年前のある事件も紐解かれていきサスペンスの中にも人間ドラマも展開されていく。 この作品は第76回アカデミー賞で作品賞、監督賞など6部門にノミネートされた。そしてショーン・ペンは主演男優賞、ティム・ロビンスは助演男優賞を受賞した。共演は他にケヴィン・ベーコンでありこの3人の共演も話題となり、多くのファンに愛されている作品である。
ミスティック・リバーの評価
ミスティック・リバーの感想
重く暗いながらも奥深い味わいの余韻を残す映画
後味が悪い映画の代表作ではないか個人的に、映画は暗く重いサスペンスが好みだ。いい映画ならたとえ後味が悪くとも、それは重々しく複雑な味わい深い余韻を残す。そのような映画を探すために新しい映画を見るといってもいいくらいだ。でも最近全く映画にヒットがなく、ここのところは昔の映画をひっぱりだして見ることが多い。そして、今日は絶対に暗くて重い映画を見たいと思ったときに選んだ映画がこれだった。失敗したくないから過去に一度見たものを選んだのだけど、不思議なことにほとんど覚えていなかった。昔見たときは後味が悪いというよりも3人全員が不幸すぎてつらかったことを覚えている。だけど犯人は誰かとか、誰が被害者だったかとか細かいことは全く忘れていたので、ある意味それはラッキーだったかもしれない。この映画が公開されたのが2003年というのも意外だった。もっと昔の映画だと思い込んでいたからだ(もっとも2003年でも...この感想を読む
深い味わいのサスペンス映画です。
観る者を一瞬にして凍りつかせるような幕開けからラストまで撮影のトム・スターンの抑制された色調で、静かに語られるサスペンス映画です。第76回アカデミー賞においてショーン・ペンとティム・ロビンスが、それぞれ主演男優賞と助演男優賞を受賞している迫真の演技が見ものです。特に後半、嘔吐したデイブ(ティム・ロビンス)が見上げると木製の階段の上からジミー(ショーン・ペン)が見下ろしているシーンなどはまさしくこの映画の見所の一つになっています。今回の映画ではクリント・イーストウッドは主演せず監督としての演出に徹しています。現代的なテーマを取り扱いながらも手堅い演出で、見事に見せてくれる映画になっています。
重い映画でした
ティム・ロビンスの演じていたデイヴが、子供の頃に誘拐されてから、最後まで救いがなさ過ぎて観ていてつらくなりました。たぶん、誘拐される前も、ショーン・ペン演じるジミーに色々言われながらちょっといじめられっ子っぽい感じだったのじゃないかなぁ。そんなジミーとは「事件をきっかけに友達に戻った」と言い、警官になったショーンのことは「友達じゃない」と言う。何かおかしな感じがしました。息子だけが唯一最後までデイヴの味方と言うか、デイヴがいなくなって悲しんでいたように思います。奥さんも、もうちょっと旦那を信じてあげたらどうなのよって言いたくなりました。そのデイヴを殺したジミーの奥さんは、「あなたが街の王様」とか言って「出頭しろ」とも何も言わないし、みんなどうかしてるとしか思えません。後味の悪い映画だったなぁと思います。
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