いちばんコワイもんを見たかったんや。好きな男の人ができたときにこうやって・・・。もしできんかったら、一生本物の虎は見られへん。それでもしゃあないと思うてた。けど見れた。
ジョゼ
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ジョゼと虎と魚たちは、田辺聖子による短編小説を、2003年に映画化した作品である。犬童一心監督、渡辺あや脚本により、妻夫木聡と池脇千鶴を主演に迎え製作されている。 この物語は、大学生の恒夫が、アルバイト先である雀荘で噂の、老婆が押す乳母車にたまたま遭遇し、乳母車に乗せられ包丁を振り回す少女に出会うことから物語が始まる。原因のわからない病により脚が不自由で歩けない少女と恒夫の間には、いつしか特別な感情が生まれ、やがて恋人として過ごすようになるが、その後二人には切ないラストが待ち受けているという甘く、苦いラブストーリーである。 2003年の日本映画プロフェッショナル大賞のベスト3として作品が受賞したほか、主演を務めた池脇千鶴も主演女優賞を受賞している。さらに、主演の妻夫木聡が第2回ロシア・ウラジオストック映画祭で最優秀主演男優賞を受賞したほか、作品、主演男優・女優は、重ねて他賞も受賞、監督、脚本家など各個人で賞を受賞するなど、さまざまな方面で高い評価を得ている作品である。
大阪の何ともいえない空気感を体現2003年作品。この作品の元になっているのは、田辺聖子氏の同名の短編小説です。田辺聖子といえば、生粋の大阪人。大阪を舞台にした優れた小説を多く書いており、「ジョゼ〜」も大阪の下町が舞台となっています。田辺聖子やあるいは宮本輝の描く、「あっけらかんとあけすけで、人情味があるんけどどこか突き放したようにドライで、淀川みたいにきれいなものも汚いものも、全部大きく飲み込んで、のたりのたりと流れてゆく惰性」といった大阪のありよう。同じ関西人としては、そこが変にしゃらくさくてはどうにもやっとれん、というその空気感。それを、この映画はなかなか好ましく描いていると思います。都会的にど直球に爽やかでハンサムな妻夫木聡を主役に起用しているにも関わらず、この映画にそこはかとなく流れるハードボイルドな感覚というものが私は好きです。監督の犬童一心氏は東京の人なのに、いかにして。と興味...この感想を読む
「タッチ」や「眉山」などの監督で知られる犬童一心監督によって映画化された「ジョゼと虎と魚たち」です。原作は田辺聖子さんの短編小説です。ちょっぴりエロティックなラブストーリーを妻夫木聡と、池脇千鶴が主役を演じています。舞台は大阪で、なんというか、あのしみったれた貧乏臭い感じや、人情の感じが重たくなりそうなテーマをコミカルに演出しています。お話としては足の不自由なジョゼこと、池脇千鶴と普通の大学生妻夫木聡の出会いから、別れまでを描いています。池脇千鶴のちょっと面倒くさい女の感じとか、妻夫木聡の軽い感じがうまく演じています。ラストはちょっとジーンときましたね。くるりの音楽もよかったです。
住む世界が違うとはこういうことなのだろうか、と考え込んでしまうお話。原因不明の足の障害を持った女性と、普通の大学生の男性がふとしたきっかけで出会い惹かれていくお話。障害を持ってるからって特別なわけじゃなく、等身大の女性に見えるジョゼだからこそ、恒夫みたいな男の子が近づいていけたのだろうけれど、彼女の祖母はそんな二人の障壁となる。祖母が亡くなったことにより、やっと二人の関係は進展は見せるも、皮肉なことに祖母の存在が二人のバランスを保っていたことを知る。二人の埋められない距離感は、ラブホテルでのやりとりに象徴されています。そしてまた、二人の行く末を端的に表現されてもいて、すごく切なくなるけど好きなシーンです。とはいえ、おとぎ話としてはこの上なく素敵な話ではあるけど慎重に見なければいけない作品だなとの感想も持ちました。
よみがな:じょぜ ニックネーム:ジョゼ 性別:女性 国籍:日本 ポリシー:足が不自由だが車は使わない主義 特徴:足が不自由 趣味:読書と散歩 特技:料理 好きな本:一年ののち お気に入りの場所:押入れの下の段
ジョゼ
恒夫と二人で動物園に来たジョゼが、虎の檻の前で言うセリフ