君の骨はガラスでできているわけじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ。
ガラス男
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製作国であるフランスを始め、日本においても爆発的ヒットとなったアメリ、おしゃれ映画という新たな枠を生み出した先駆的作品であり、主人公を演じたオドレイ・トトゥはこの作品をきっかけにハリウッド映画にも進出も果たしている。 タイトルと同名の22歳の女性はモンマルトルの街中でカフェに働きながら気ままな生活を送っている。人間観察が大好きで、空想癖のある彼女はある日、他人を幸福にする喜びを感じ、以来お節介ながらも人々にかわいい悪戯を仕掛けて楽しんでいた。 自分の人生においては無頓着な彼女だが、ある男性との出逢いをきっかけに、彼女の中で何かが変わり始める。 ジャン=ピエール・ジュネ監督の独特の感性から生み出されたブラックユーモア満載の本作は、フランスのおしゃれな街並みや、主人公の屈託のない言動、理解しがたいも、なぜか少し共感してしまい、彼女がスクリーンの中で仕掛けた悪戯に翻弄され、幸せな気分に浸れる映画である。
ジャン=ピエール・ジュネ監督のロマンス映画。オドレイ・トトゥの出世作品。モンマルトルのカフェで働くアメリは、空想好きでエキセントリックな少女。そんな彼女が一目ぼれした男性は、証明写真をコレクションしているニノ。アメリは、色々な人に小さな幸せを仕掛けようとするが・・・出てくる人たちはどこか癖のある人ばかりですが、なぜかみんな憎めなくてかわいいです。お話自体は他愛のないものなのですが、テンポの良い映像、お洒落な演出、たまに入る唐突なエッチシーンなど、いかにもフランス映画!という感じ。監督のセンスの良さが至るところに光って、不思議なおとぎ話のような作品になっています。
フランス映画!という雰囲気むんむんの映画です。映像がトイカメラ風というか、レトロでとっても可愛いです。お店で映像として流していたら可愛いかも。主人公がとても変わっていて、町の人たちに小さな幸せを運ぼうと裏で試行錯誤頑張る姿はかわいいですが、その内容も様々で、ユーモア満載です。フランス映画独特の、ブラックな雰囲気ももちろん含んでいて、見る人が見れば不気味にも感じるのかもしれません。フランス映画は当たり外れ振り幅が大きいとわたしは思うのですが、アメリは大ヒット!とは言わずともフランス映画では当たり寄りでした。フランスのモンマルトルには劇中に登場するアメリが働くカフェがあります。一度行って、アメリのように空想にふけってみたいものです。
アメリは22歳の女の子。両親の影響で、周りの同世代の子達とあまりかかわらずに成長してきたせいか想像力が豊かな、ちょっぴり人とのふれあいが苦手な子。ひょんなことから、人を陰からこっそり幸せにする遊びを思いつく。バスルームのタイルの置くから出てきた、子供時代の宝箱を持ち主に返してあげたり。父親のガーデンドールに世界旅行をさせ(方法は観ればわかります^^)写真を贈ったり。仕事場のカフェで、新しいカップルを誕生させたり。まともに考えれば犯罪すれすれの方法で、誰もが夢みる空想を現実のものにしていく。そしてある日、なぞの人物の証明写真から、ひとりの男性にたどり着く。アメリは彼と出会ったことで、空想と現実の狭間でゆれる。後半の、迷いの見える彼女の行動が、何をしててもなんともキュート。というか、全編通してアメリの可愛さにメロメロになります。全体的にフランス映画特有の、解釈はあなた次第よ。的な雰囲気がたまら...この感想を読む
よみがな:あめり・ぷーらん 年齢(作品時):22才 性別:女性 国籍:フランス 住まい:モンマルトルのアパート 性格:引っ込み思案 趣味:空想 好きな食べ物:クレームブリュレ 嫌いなもの:アメリカ映画のわき見運転 憧れの人:ダイアナ妃
ガラス男
アメリが思いを寄せているニノの前になかなか出ることができないときに、「当たって砕けろ」精神が必要だと後押しする場面。
アメリ・プーラン
失敗ばかりしている人物だからこそいうことのできた言葉
アメリ・プーラン
野菜の「芯」と「心」を掛け合わせたフランス語独自のブラックジョーク