ザ・エージェントのあらすじ・作品解説
ザ・エージェントは、1997年第69回アカデミー賞「助演男優賞」受賞、作品賞・主演男優賞など4部門にノミネートされ、1997年第54回ゴールデングローブ賞「最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル)」受賞し、最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)・最優秀助演男優賞にノミネートされたキャメロン・クロウ監督・脚本・製作のアメリカ映画である。 ジェリーはスポーツ・エージェントであり、会社の選手の年俸を釣り上げるだけのやり方に疑問を持っており、提言書を提出したが、会社をクビになってしまう。そこでジェリーはただ一人自分の意見に共感してくれた、会計係のドロシーと共に独立した。始めのクライアントは落ち目になったアメリカンフットボール選手のロッドのみであったが…。 ジェリー・マグワイア:トム・クルーズ、ロッド・ティドウェル:キューバ・グッデイング・Jr、ドロシー・ボイド:レニー・ゼルウィガー等がキャスティングされた。
ザ・エージェントの評価
ザ・エージェントの感想
エージェントとしての仕事と女性との結婚の葛藤を描いて惹きつけられる
明るくドライに描かれたエージェントに好感優秀なスポーツエージェント。ふと、大金を動かし、利益ばかり追求する生き方に嫌気がさし、自分の意見を述べた「提案書」を会社に提出します。そして首になります。ライバルにほとんどのクライアントを取られていくトム・クルーズですが、たった一人、芽のでないクライアントと仕事をすることになります。また、会社から自分にあこがれてついてきたかわいい子持ちに女と結婚。最後に、このクライアントがヒーローになり、ハッピーエンドという展開。また、ストーリーの中では、自分についてきた女との結婚の是非や葛藤なども平行して描かれています。至極ドライに描かれていて好感がもてますね。テンポがとてもよく、また、勝った、負けた、鼻を明かしたというような紋切り型なストーリー展開になっていないことがさらに好感度をあげています。女性との葛藤は別の何か意味があるのではいかと連想させるまた、女性...この感想を読む
レニー・ゼルウィガーだけじゃなかった
夜中のラブレターよろしく、感情に任せて書いた提案書がもとで解雇されてしまったスポーツエージェントのジェリーと、彼の信条に共感して一緒に会社を去ることにした、シングルマザーのドロシー。彼らのラブストーリーと、挫折を味わった男―ジェリーと、彼のクライアントであるロッド、2人について―の復帰と成功の物語。この2軸で話は展開されていきます。この作品は演出と人物の描き方がとても魅力的です。公開当時は新人女優扱いのレニー・ゼルウィガーのかわいらしさが強烈に心に残りましたが、改めて見るとそのほかの人物もとても魅力的でした。主人公のジェリーのへたれ具合は、ぎりぎりのラインで憎めないやつというかんじ。ロッドのハイテンションぶりと、時折見せる友情に厚いところ。ロッドの奥さんの豪傑ぶり。ドロシーの息子のレイはとにかく言動全てがかわいらしい。魅力的な登場人物たちのおかげで、ありふれた、予想の範囲を超えない展開...この感想を読む
アメリカスポーツ界の内幕
日本でも野球のスカウトだとか、スポーツ界での選手を補助したり広告の契約を担当する事務所のことが話題になることがあります。本作はそうしたスポーツ選手ではなく、彼らとのビジネス関係が中心となるスポーツエージェントが主人公となっています。スポーツもエージェントの世界も日本とはかなり異なっているので、単純に比較はできませんが、その内幕を覗いているようで楽しいものがあります。またコミカルでありながら虚飾や金などを排した真の人間関係を求める姿はとても心を打つものがあります。また真に落ちぶれた自分を見捨てなかった女性と恋に陥り、また選手との心ある人間関係の中で家族のあり方も学んでいきます。国や舞台はなじみがないかもしれませんが、人間のハートを追求した魅力は国境を超えて理解できます。
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