羊たちの沈黙のあらすじ・作品解説
羊たちの沈黙は、1981年にアメリカの小説家トマス・ハリスが書いた小説を1991年に映画化したものである。監督はジョナサン・デミ、主役であるレクター博士はアンソニー・ホプキンスが演じている。 この作品は、若い女性が殺害され、皮膚をはがされる連続猟奇殺人事件が発生することから物語が始まる。事件を解決するため、精神科医でもある囚人レクターのもとへFBIアカデミー訓練生クラリスが派遣され、二人の心理戦が展開される映画である。日本で公開される際、衝撃の超ベストセラー小説完全映画化、とのキャッチコピーがつけられた。 興行収入は全世界で2憶7,000万ドルを超え、大ヒットとなった。2001年には続編「ハンニバル」が公開された。第64回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞の5部門を受賞した。また、それ以外にも第49回ゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞するなど、多数の賞を受賞している。
羊たちの沈黙の評価
羊たちの沈黙の感想
ドクター・レクターとの衝撃的な出会い
もう映画界では不動の人気キャラクター、ドクター・レクターと衝撃の出会いをした作品です。ものすごい邪悪な存在でありながら、なぜか魅力的でそんじょそこらの犯罪者なんかは足元にも及ばないくらいすごいと思います。紳士的で知的、おそらくは女王陛下だって見下してしまうような高慢なドクター・レクター役のアンソニー・ホプキンスがいいですね。若手FBI捜査官役のジョディ・フォスターもいいです。びっくりするほど小柄なのに、史上最大の悪者・レクター博士に真っ向から立ち向かい、しかもその賞賛を得ているようなところがいいです。なんとなく、2人の関係に擬似恋愛的要素があるように思ってしまうのですが、いい原作と名優2人だから陳腐に流れずにできたのかと思います。
レクター博士の世界
今や天才サイコパスといえばこの人、という認識を世界中の人に植え付けた犯罪心理学者、ハンニバル・レクター博士が活躍するサスペンス・サイコホラー映画です。アカデミー賞で主要5部門を受賞するなど、映画史において語らぬわけにいかない名作ですが、意外と見ていない人も多いのは、やはりジャンルのせいでしょうか。アンソニー・ホプキンス、ジョディ・フォスターの演技や、シナリオと演出の秀逸さは語るまでもないのですが、三部作の中でもわりとグロテスクなシーンは少なかったり、物語が分かりやすかったりと、見た目より見やすい映画だったという印象なので、どんな人にもお勧めしたくなる一本です。
謎を解く鍵と引き換えに・・・
ずっと見たいと思いつつ、放置になっていた作品でした。やっと、見始めたらすぐに話に引き込まれてしまいました。主人公の訓練生は若き日のジョディ・フォスター!見始めるまで知らなかったので、ここでもテンションあがりました(笑)猟奇殺人事件のなぞ解きを猟奇殺人者であり精神科医であるレクター博士とFBI訓練生のクラリスが行う。もちろん、ただ謎解きするわけではなく、レクター博士は意味深なヒントを出すのみ。クラリスとレクター博士の深いやり取り、お互いを常に値踏みするような視線の絡み合う演技はさすが!!!クライマックスではクラリスの勇敢な立ち振る舞いに手に汗握る展開。そして最後の最後、忘れた頃に再び現れるレクター博士!ぞっとさせてくれます。ただのサスペンスホラーより、一味もふた味も濃い中身となっているので、グロ耐性のある方と虫が大丈夫な方でしたら是非ともお勧めしたい一品です!これから原作の小説も読んでみたいと...この感想を読む