化粧師 KEWAISHIの評価
化粧師 KEWAISHIの感想
選べない人の本当の不幸
高校生のころに出あった映画本格的に映画を見だしたのは、高校生の頃からだった。登下校に通る中心街と駅に映画館があったので、帰る途中、制服姿のままで、観にいっていた。とはいっても、田舎だったのと、今ほど邦画が盛んに作られていないころで、観ていたのは、ほとんどが洋画だ。自分としても、とくに邦画に興味はなかったし、そんな環境と心境にあった中で、この作品を観たのは自分でも意外だったし、今となっては、邦画のよさを知れたので、出あえてよかったと思っている。作品自体もそうだが、観にいった状況も、印象的だった。高校の野外学習が、悪天候で途中で中止になった日。いつもなら、高校が終わってから映画を観にいくのが、その日は二三時間早く、平日の日中という、ふだんは、学校外にいることのない時間帯に、映画館にいることが、さぼっているわけではないが、さぼっているような、特別な気分になれた。作品が人気がなかったのか、そん...この感想を読む