オンリー・ユーのあらすじ・作品解説
オンリー・ユーは1994年に公開(日本では1995年公開)されたロマンティックラブコメディ映画である。 主演のフェイスを演じるのは「いとこのビニー」(1992年公開)で第62回アカデミー賞助演女優賞を受賞したマリサ・トメイ。 相手役のピーターはロバート・ダウニー・Jrが演じている。 興行収入は2005万ドル。 ローマを舞台にしたコメディ要素が入る恋愛映画で実際にローマの他にもベニスで約2ヶ月間のロケを行っている。 この作品は幼い頃に占った結果を大人になっても信じている小学校教師のフェイスが婚約者の友人と名乗る男性の名前を聞いて慌てて義姉の助けを借りてウェンディングドレスのまま男性の旅行先のイタリアへ旅立ち、アクシデントに見舞われながらもその男性を探し続けていくも、靴を落として困り果てていたフェイスの元へやって来たのは以前フェイスに一目惚れして追いかけてきた靴のセールスマンのピーターが「自分が運命の相手」だととっさに嘘を付いてしまい…という内容になっている。
オンリー・ユーの評価
オンリー・ユーの感想
馬鹿げた自由な映画
ど馬鹿げた展開幼い頃のシーンから始まる冒頭はなるほど、なるほどその名前がキーとなって物語が展開するのだとわくわくさせられる。そして、大人になった主人公はやや痛々しいが、結婚に対して不満感を抱えている描写は繊細で、また兄嫁も結婚生活に悩みを抱えていることが見え、物語としてこの二人がどうなっていくのか気になる冒頭であった。なにより「運命の人」というアイテムと現在置かれている状況は、物語の構造的に面白い。それだけに一本の電話後の展開はまさかこんな馬鹿げたストーリーになるとはと言った感じにがっかりさせられた。まず、第一に常識的に考えて主人公の行動は可笑しすぎる。いくら頭が弱そうとはいえ、あの年齢にもなってあんな行動に出るものだろうか。アニメーションの可愛いおとぎ話ならまだしも、実写であんな行動心理を実行されては正直かなり痛々しい。空港の係員が「可笑しな人がいるもんだ」といったセリフにはまるで、...この感想を読む