ジーザス・クライスト・スーパースターのあらすじ・作品解説
1971年に初演された、作詞/台本ティム・ライス、作曲アンドリュー・ロイド・ウェーバーによる同名のロック・ミュージカルの映画化作品で、1973年公開のアメリカの”ロック・オペラ”映画である。 監督は「夜の大捜査線」「屋根の上のバイオリン弾き」のノーマン・ジェイソン。 キリストがユダの裏切りによって磔刑となるまでの最期の7日間を、聖書を現代に置き換えアレンジした内容のロックで歌い上げるミュージカルで、舞台はイスラエルの砂漠と死海、岩山や遺跡などがそのまま使われ、撮影は40度を越える猛暑の中行われた。 人間的に苦悩するイエスをはじめ、彼を裏切り処罰する人々の苦悩をも描いた衝撃作であったため、キリスト教団体からの激しい抗議も受けた。 キリストを白人のテッド・ニーリー、ユダを黒人のカール・アンダーソン、マグダラのマリアは日系アメリカ人のイヴォンヌ・エリマンが演じている。 また、本作公開と同年、同原作から日本でも劇団四季によるオリジナル版のミュージカルが初演されている。
ジーザス・クライスト・スーパースターの評価
ジーザス・クライスト・スーパースターの感想
ミュージカル史上に燦然と輝く、ロック・オペラの金字塔 「ジーザス・クライスト・スーパースター」
「夜の大捜査線」や「華麗なる賭け」、そして「屋根の上のバイオリン弾き」「月の輝く夜に」などで、常に私をワクワクするような、映画的陶酔の世界へと誘ってくれるノーマン・ジュイソン監督の「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、ミュージカル史上に新しい時代の輝きを放つ、素晴らしい"ロック・オペラ"だと思います。そして、同時にこの作品は、こよなく美しく悲痛な愛の物語でもあるのです。新約聖書に基づいて、イエス・キリストの最後の七日間を描いています。若きイエス(テッド・ニーリー)は、暴政と貧困にあえぐユダヤの下層の民衆にとって、"福音と奇蹟"をもたらす待望の救い主でした。そして、特に、公開当時の1970年代の"反逆と絶望の世代"の若者たちにとっては、時代のヒーローであり、スーパースターであったのです。それはちょうど、ロック・コンサートの記録映画の傑作「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」で、熱...この感想を読む
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