われに撃つ用意あり READY TO SHOOTの評価
われに撃つ用意あり READY TO SHOOTの感想
まぎれもなくハードボイルド映画
走るがこうもかっこいいか本作の印象的なのは走るシーンである。一つ目、ヤン・メイランが店を出てその後ヤクザに追いかけられるシーン。まずBGMがいい。そして、雑踏などの余計な雑音がないので、とても洗礼されている。そして、シーンの最後が郷田克彦の視線からヤン・メイランを見るというアングルで唐突におわるのが斬新で面白い。二つ目、郷田克彦とヤン・メイラン二人でヤクザから逃げるシーン。走っている二人を追いかけていく近いアングルにせず、遠くから一コマ一コマで映しているのがとてもいい。クレーンなどを使わずカメラを固定した、簡単な低コストの撮影方法と言えばそうだが、一コマ一コマ何を入れ込むのか考えられており、新宿の雰囲気をしっかり感じとれるカットが繋がれていく。その為、単なる逃走シーンというより、新宿の景色も同時に楽しめるものであり、面白かった。さらに、スローモーションを使うというのがこれまた斬新で、かっこ...この感想を読む