夜の大捜査線のあらすじ/作品解説

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夜の大捜査線のあらすじ・作品解説

1967年公開のアメリカ映画で、原作はジョン・ボールの小説「夜の熱気の中で」。 監督は「ジーザス・クライスト・スーパースター」「月の輝く夜に」のノーマン・ジェイソン。 アカデミー賞作品賞他、5部門を受賞しているサスペンス作品である。 アメリカ南部のうだるような暑い夜。殺人事件で騒然とする田舎町に夜行列車で到着した身なりの良い黒人が逮捕され、署長の前に引き出される。だが、彼は都会から着任した腕利きの刑事ヴァ―ジルで、無礼な出迎えを不快に思いながらも捜査に協力することになるが…というストーリー。 人種差別に満ちた南部の田舎町、しかも熱帯夜という凄まじい緊迫感の中、シドニー・ポワティエ演じるところの黒人刑事ヴァ―ジルの知的で冷静なキャラクターと、本作でアカデミー主演男優賞を獲得しているロッド・スタイガーの根っからの南部男で差別的でありながらも人情家で正義漢という署長の友情が見どころの名作である。 「続・夜の大捜査線」「夜の大捜査線 霧のストレンジャー」の続編があり、TV映画化もされている。

夜の大捜査線の評価

総合評価
4.504.50
(1件)
映像
4.504.50
脚本
4.504.50
キャスト
5.005.00
音楽
5.005.00
演出
4.504.50

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夜の大捜査線の感想

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南部の強烈な人種偏見と闘いながら、鋭い人間描写と緊迫感に満ちた演出で描く社会派サスペンス映画の傑作 「夜の大捜査線」

1958年のスタンリー・クレイマー監督の「手錠のままの脱獄」でジドニー・ポワチエは、トニー・カーティスと手錠でつながれた脱獄犯を演じていました。それが、この1967年のノーマン・ジュイソン監督の「夜の大捜査線」では、頭のかたい保守反動的な、人種差別主義者の田舎町の白人署長ギレスピー(ロッド・スタイガー)をリードする敏腕エリート刑事に扮しています。この映画の原作は、MWA新人賞を受賞したジョン・ボールの「夜の熱気の中で」で、主人公の黒人刑事バージル・ティッヴス(シドニー・ポワチエ)が、フィラデルフィアから南部の田舎町にやって来て、乗り換えのため駅で待っていたところ、黒人という理由だけで殺人の容疑者となった彼は、人種的な偏見と差別意識の強い地元の白人たちと闘いながら、てきぱきとこの殺人事件を解決に導いていく。偏見のかたまりだった白人署長との間にも友情が芽生え始めるが-------。1958年から1967年に至る9年の間に...この感想を読む

4.54.5
  • dreamerdreamer
  • 73view
  • 2398文字
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