マグノリアの花たちのあらすじ・作品解説
マグノリアの花たちは、1990年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「愛と喝采の日々」、「摩天楼はバラ色に」などのハーバート・ロス。出演者は、サリー・フィールド、シャーリー・マクレーン、ダリル・ハンナ、ジュリア・ロバーツ、ドリー・パートン、サム・シェパード。 ルイジアナの小さな町で結婚式が行われようとしていたが、花嫁の父親が鳥を追い払うために銃を撃っていたりと大騒ぎである。 女性達はトルービィが営む美容院で話に花を咲かせながら、結婚式の身支度を整えていたが、花嫁のシェルビーに糖尿病の発作を起きてしまう。 発作は治まったが、シェルビーは糖尿病のため妊娠を避けるように言われている体であり、母親のマリンはそのことを心配している。 結婚式は終わり、美容師の恋があったり、偏屈者の未亡人の揉め事がありながらも、町の時間は穏やかに流れていく。やがてシェルビーが妊娠していることが判明する。 小さな町の中での女性たちの友情を、ユーモアと優しさで描き出した作品である。
マグノリアの花たちの評価
マグノリアの花たちの感想
女の強さ
誰の物でもない女たちの移ろいの物語アネルが黙々と歩くシーンから始まり、シェルビーの結婚式へと続く序盤。内気なアネルが主人公かと思いきや、突如発作を起こすシェルビーを見て、彼女が主人公で、母マリンとの物語なのかもしれないと思う。しかし、シーンが進むにつれ頭角を現し始める中年越えの女性三人。これは一体誰の物語なのだろうかと、疑問が生まれたまま進む。120分で完結する映画というよりまるで10週にわたって放送する連続ドラマ並みに、キャラクターが濃い6人の女性の話が展開されていく。特にウィザーとクレリーはまさに女の友情物の連ドラにはありがちなキャラクターである。さらに展開されるシーンでも、マリンが娘の妊娠を喜べないのに対して彼女たちが励ます様子や、葬式でマリンがヒステリックを起こした時の彼女たちの対応方法は女の友情物の連ドラでよく見るパターンである。本作が1989年の物語であると考えると、もしか...この感想を読む
何回見ても、同じところで泣いて笑って、人って良いな思う。
友情に感動古い作品だし、メガヒットを出した訳じゃないけど、やっぱり人間ドラマ関してはいろいろ見てるけど、これが最高。根性の悪そうなウィザーの根性の悪いセリフはびっくりしちゃうこともあるけど、じつはそれより根性が悪かったのはクレリーだったり。でも、誰かが困ってると何を差し置いてもそばに寄り添ってくれて優しい言葉じゃなくて、必要な言葉をかけてくれる。これって、うわべの付き合いじゃ出来ないこと!!!ジュリア・ロバーツが若くてかわいい今でこそ、その名前で映画に出てるけど当時の初々しいこと。美容院で発作が起きてオレンジジュースを飲む時は若いが故か薬が切れて欲してる人みたい(ちょっと悪い意味で)だけど、ある意味それは発作で薬を欲しがってる人を熱演していたのに引き込まれちゃったのかも。ケーキの意味が分からない結婚式でアルマジロのケーキ。しかも切ると中が赤い。微妙に生々しくてそれを楽しそうに食べてる人...この感想を読む