ボーイズ・オン・ザ・サイドのあらすじ・作品解説
ボーイズ・オン・ザ・サイドは、1995年に公開されたアメリカ映画である。監督は、「チップス先生さようなら」「摩天楼はバラ色に」「マグノリアの花たち」のハーバート・ロス。出演者は、ウーピー・ゴールドバーグ、メアリー=ルイーズ・パーカー、ドリュー・バリモア、マシュー・マコノヒー。 ロビンは、ニューヨークで不動産業の仕事をしている女性。仕事と生活に行き詰まりを感じ、心機一転サンディエゴで新しい人生を始めるための旅をする決心をする。一方、ジェーンは、クラブで歌うシンガーだが、クビになってしまったため、ロビンの旅の同乗者募集に応募して、旅に出ることにする。 旅の途中でジェーンの友人のホリーも旅に加わることになり、女の3人旅が始まるのだった。 ロビン、ジェーン、ホリーの3人の友情と恋模様を描きながら展開するロード・ムービーであり、劇中で流れるクランベリーズやシェリル・クロウなどの女性シンガー達の楽曲も楽しめる作品である。
ボーイズ・オン・ザ・サイドの評価
ボーイズ・オン・ザ・サイドの感想
深い優しさと悲しみとユーモアに彩られたハーバート・ロスの遺作
90年代の良質なロードムービー1995年アメリカ作品。ロードムービーが好きです。見ると、気持ちが広々とするから。人生を旅に例える人は多いけれど、今の世の中の実感としては、人生をほんとうに旅のように感じられる人は、そんなには多くないと思います。現代人というものはおしなべて、努力やお金や才能といった、自分発信の働きかけで人生を相当コントロールできると思い込んでいるところがあります。そういう考え方は、何しろもうかるし、支配し搾取する側にとって都合が良いから、そのような価値観を賞賛したり、そのような意識を刷り込む情報が、あらゆるところにくまなく蜘蛛の巣のように張り巡らされている。まあ無理もありません。今の日本は「イージーゴーイング」なんて言葉の居場所がない、汲々とした雰囲気です。なんだか競走馬みたいだな、と思います。常に鼻先ににんじんをぶら下げられた馬のように、目の前の目標しか目に入らぬよう、視野を...この感想を読む
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