キャラクター小説? ラノベ? どこに行くんだ島本理生!
今回の島本理生はキャラクターサスペンス!本作はFeel Loveという雑誌に2010年連載開始し、雑誌上では2014年夏に終了している。完結までに4年を要し、更に三年を経て2017年に刊行されている。単行本化にあたって加筆修正されているらしいが、連載を読んでいないのでどの程度変わっているのかわからないままレビューを書くことを申し訳なく思う。 なんにしても本作はキャラクター性を前面に出したサスペンス仕立ての作品である。作者は文芸春秋社のインタビューで、本作について恋愛に似ているけれど恋愛ではなかったというものを書いてみたかった、と言っている。http://bunshun.jp/articles/-/253?page=3 また、最近になって純文学誌は卒業して、今後はエンターテイメント誌でがんばります、とツイッターに書き込みしている。確かに本作は文学性よりもエンタメ性を重視した作品に仕上がっている。 まさに彼女の分岐点とも言える一冊なので...この感想を読む
2.52.5
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