こんなに嬉しいことはない。
アムロ・レイ
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機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙編は1982年3月13日に劇場公開されたアニメーション作品である。TVアニメ機動戦士ガンダムを再編集した劇場版三部作の最終作。TVシリーズの31話から最終話である43話までのストーリーを編集している。 TVシリーズの総集編的な作品であるが、本編の大半は新規作画シーンとなっており、TVシリーズでは後半の作画監督を務められなかった安彦良和がこの映画では本編の作画を担当し、クオリティの高い作画を実現している。またガンタンクがガンキャノンに、Gアーマーがコアブースターに変更されるなど一部の登場モビルスーツにも手が加えられている。音楽面でも手が加えられ、TV版と異なるBGMが使用されたほか、映画の主題歌として井上大輔の「めぐりあい」「ビギニング」を採用。ラストシーンはTV版と同様にアムロがホワイトベースの仲間のもとに帰っていくシーンだが、バックに「めぐりあい」が流れ、感動の場面をより彩っている。
かっこいいぞ! ガンダム!冒頭のキャメル艦隊との闘い、セイラ、カイ、ハヤト達も奮戦するが、何と言ってもガンダムのアムロである。ほとんどスーパーロボットものと言っていい活躍だ。続くコンスコン戦では更に無類の強さを見せる。この見せ方が映画として実にかっこいい。テレビ版機動戦士ガンダム放送当時、マニアはそのリアルさに注目し、心酔していた。そのマニアたちの間では旧来のスーパーロボットに使われた言葉「かっこいい」は禁句のような扱いだった。だが、今見て純粋にかっこいいと言える。全編に戦闘シーンは良くできている。最近製作されたTHE ORIGINの映像は、宇宙戦闘シーンがフルCGで、金掛かってるなーとは思うが、本作はセルアニメである。正直絵の乱れは少なくはない。それでもなお、「当時としては」などという控えめな表現ではなく、今尚、十分にかっこいい。戦闘シーンだけではない。哀戦士編で成長したカイが、なん...この感想を読む
ララァとアムロだけが感じとることが出来た0.00001秒の永遠「運命って残酷だよな」アムロレイは戦いのなかでララァスンと心を通わす内に諦観にも似た何かを見出す。18世紀の個人主義と自由主義を前提にしておきながら、現実には中央集権。だから、現実は、残酷だし理不尽。意図したタイミングで出逢えない人の悲しいまでの無力さ。もし、あの時、あの人がいなければ、あいつなんかが生きていたせいでなどと考えてしまう。アムロは、どうしようもない記憶と、淡い心を光年にのせてララァとのめぐりあいの意味を知る。ラストシューティングに見る機械、無機物のおぞましさシャアのジオングが、アムロの乗るガンダムにビームライフルで、胸の、本来的にはモビルスーツのコクピットを射抜かれた時に、頭部のみで脱出し、渙発入れずガンダムの頭部を撃ち抜いても、たかがメインカメラをやられた程度ですんだこと。人間で仮定してみたらはっきり分かる。致命傷であ...この感想を読む
舞台を再び宇宙へ移し、年俸軍とジオン軍の最後の戦いが始まる。仕方のないことかもしれないが、TVシリーズでは活躍をしていたマクベとギャンがカットされているのは個人的に少し残念に思えた。ギャンは騎士をモチーフとしたMSでカッコイイし、マクベもわりと良いキャラで好きだったのだが。ガンダムとジオングが相撃ちとなる伝説のラストシューティングはTV版から変わらず、最高の展開を見せてくれる。ア・バオア・クーに着陸したホワイトベースの白兵戦も熱いものがあり、最後のアムロが脱出をして仲間の元へ帰っていくシーンは涙なしには見られないだろう。そしてその後流れてくる名曲「めぐりあい」にエンドロール。見終わった後の充足感や満足感は言葉には表せられないものであり、心で感じ取ってほしい。
アムロ・レイ
アニメの最後の方で、自分たちの母艦が沈んでしまい、戦争終結かとなった時、クルーたちは平常時の精神を取り戻し、それまで一緒に戦ってきた仲間としての連帯意識が一気に高まった時に言った言葉。