幻夢戦記レダのあらすじ・作品解説
「幻夢戦記レダ」(げんむせんきレダ)は1985年に東宝から発売されたOVA作品である。OVAの歴史において初期のヒット作であり、同時期の名作「メガゾーン23」などと並んで時代を象徴する金字塔的な作品として挙げられる。アニメーション製作はカナメプロダクション、監督は湯山邦彦が務めた。キャラクターデザインは いのまたむつみ による。同1985年には劇場版も公開、またノベライズ版小説(菊地秀行作)もある。 ごく普通の女子高生・朝霧陽子(あさぎりようこ)には想い人がいたが、1年あまりもの間その気持ちを伝えられずにいた。ある日意を決して 自らの思いをピアノ曲にして録音、カセットテープを彼に渡そうとするものの尻込みしてしまう。 がっくり肩をおとす陽子だったが、なんとその瞬間異変が起こり 見たこともない異世界「アシャンティ」へと飛ばされてしまう。唐突に命を狙われる陽子だが女神「レダ」の力が宿り、ビキニスタイルの鎧に大剣という出で立ちに変身。現実世界の侵略をもくろむ敵勢力ゼル一派の野望を知り、戦いを決意する。
幻夢戦記レダの評価
幻夢戦記レダの感想
自己嫌悪で誘われた異世界
作画レベルが下降!?アニメ本編の序盤では、制作された年代が信じられないくらい丁寧な作画だと感心させられました。しかし、中盤・後半と作画が徐々にレベルダウンしていくのが、手に取るように分かってしまいます。画全体や、主人公のヨウコの顔が歪んでいる場面が数ヵ所に渡って散見されます。この当時はスタッフの手描きで、アニメーションを制作されていたはずなので、意図的に序盤部分だけは丁寧に作画されていたのだろう、と考えられます。冒頭から観ると、画のレベルが下がっていくように感じられます。しかし、本当のところは、冒頭の場面だけは丁寧な作業をすることで、観る側をアニメ作品に惹きつけようとしていたのではないでしょうか。ただ、冒頭部分と終盤部分では、画のクオリティーが明らかに違うので笑えてしまいます。 OVA作品としては珍しい1巻72分で構成されているアニメ作品で、アニメ本編の時間の長さは劇場版アニメ作品にも...この感想を読む