機動戦士ガンダムII 哀・戦士編のあらすじ・作品解説
「機動戦士ガンダムII哀・戦士編」は本編「機動戦士ガンダム」の中盤を再編集し1981年に公開された、劇場版3部作の第2作目である。本作品では、地球連邦軍「ホワイトベース隊」と、ジオン軍との戦いはもちろん、様々な人物の苦悩や、謀略なども描かれている。 タクラマカン砂漠に着いた「ホワイトベース隊」はジオンの練兵に襲われる。その時にガンダムのパイロットが命令違反を犯し、窮地に陥るも何とか退ける。幾度と無く続く強襲を退け、オデッサに到達するも、そこで展開されるジオン軍一大作戦「オデッサ作戦」に大苦戦を強いられる。多くの犠牲を払い「ホワイトベース隊」は、遂に地球連邦軍の総司令部「ジャブロー」に辿り着く。そこから宇宙へと飛び立とうとしている「ホワイトベース隊」をジオン軍は総攻撃で阻止しようとする。 時を越えて愛されている作品である「ガンダムシリーズ」の原点でもあり、2014年には劇場版3部作をひとつにまとめたBlu-ray-BOXが発売されるなど、人気は衰えていない。
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編の評価
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編の感想
劇場版ガンダム二作目、今見て思うこと
映画版一作目はとにかく出来が悪かった!正直なところ、映画版一作目は、劇場公開されただけのテレビ版を再編集した総集編に過ぎない。流行りだったから、一大ムーブメントを起こしたガンダムだったから、もちろん客は来た。だが、基本的には単なるダイジェストであり、しかも中途半端なところで終わる作品でしかない。これは当時としても微妙な評判だった。劇場で見終わった全員が、まあ、ガンダムだよね。大画面は良いよね、という反応だった。新作カットもわずかしかなく、再解釈、新解釈も何もない。と、いうのが当時の大勢だが、その後ハリウッド映画として人気を博したバックトゥザフューチャーとか、ロードオブザリングとか、引っ張りまくりの連続モノの事を考えれば、欲張りすぎだったのかな、という考え方もある。そんなこんなで、劇場版ガンダム二作目、哀戦士編、今見たらどうなのか、を検証していこう。タイトルってヤマトへの対抗心?これは確...この感想を読む
歴史に残る名作アニメと名曲
哀・戦士、本当に名曲だと思います。よくカラオケで歌わせて頂きます。井上大輔さん、若くしてお亡くなりになってしまったけど、尾崎豊と同様にレジェンドですよ。この名曲が劇中流れるのが熱いんですよ〜勝手に盛り上がってしまいます。アニメ自体も歴史的に名作なのに、名曲が劇中歌や主題歌などに選ばれる現象ってなんなんでしょうね。この頃のアムロって、本当にガキだな〜という描き方されていますよね。未成年ですから、仕方ないんですけど。後々の姿を知ってしまったら、微笑ましいと感じられます。私、個人的にはニュータイプがどうの〜という3作目より、こちらの方が好きです。ランバ・ラルやアムロも未熟だし、シャアもニュータイプに目覚める前のエースパイロットという位置づけですからね。人間臭さというか、人間らしさを身近に感じることができるんですよね。ニュータイプという考え方は、どこか超能力的で人間の力を超越してしまっているので...この感想を読む
怒涛の展開を見せる中盤
目まぐるしく展開していく劇場版2作目。1作目が穏やかな海だとすれば、嵐であろうか。ランバ・ラルとの戦いに始まり、脱走するアムロ、戦死するマチルダ、そしてリュウ。ミハルやウッダー大尉といった人物も死亡するという、まさに怒涛の展開が待ち受けている。ラストシーンであるホワイトベースが宇宙へ飛び立ったいくシーンも大量のフラミンゴによる印象的な演出がされており、完結編への機体を高めてくれる。主題歌は言わずと知れた「哀戦士」。作品のイメージを損なわないどころか、より一層高めることに成功している。戦場へ旅立っていく男と残された女の心情を表現したこの曲は、まさに名曲であるといえよう。