人は紳士に生まれるのではない 紳士になるのだと
ウィリアム・ジョーンズ
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英國戀物語エマは、2005年春にテレビアニメ化されて、原作は、同年に、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した。 ストーリーは、1890年代のヴィクトリア朝時代のイギリスを舞台にしていて、その時代は、馬車が道に溢れていて、貴族と平民に分かれている階級社会を形成していたのである。 良家の家庭教師を引退して、ロンドンで一人暮らしをしていたケリーの所に、孤児だった主人公のエマが引き取られる事になったのだ。その頃、エマは、12,3歳で、ケリーによって、メイドとして教育を受け、それ以外にも、語学やいろんな知識を教えられたのである。 ある時に、ケリーの教え子であった、実業家であるジョーンズ家の長男のウイリアムが、ケリーに会いに来た時に、控えめで美人のエマに引かれる事になるのである。 エマは、本当に欲もない女性で、ケリーに買ってもらった「レースのハンカチ」をとても大切に持ち続けたのである。そんな性格のエマに、ジョーンズはとても引かれて、身分違いの恋を実らせようとするのである。
ビクトリア時代のロンドンを舞台に、メイドのエマと貴族の青年ウィリアムの身分違いの恋愛を描いたアニメ。原作者は漫画のディテールに対してこだわりがすごく、ファッション・建物・風俗など漫画では細かく描写されているが、それがアニメにもしっかりと反映されていてすばらしい。恋愛物としてだけではなく、当時の文化・風俗を描いた歴史アニメといっても遜色ないと思う。メインのストーリーはエマとウィリアムの恋愛が中心なので、割とベタな展開。アニメオリジナルのエピソードなどを多く入れてはいるが、大まかな流れは原作にそっているため違和感はあまりない。アニメを楽しみながら、当時のイギリスの階級社会がどうなっていたのかを知ることもできて、とても勉強になります。
ウィリアム・ジョーンズ
メイドと上流階級の子息である自分との交際を父に反対された時のセリフ